いよいよ2021年のG1の開幕となります。
およそ1年、世界中がコロナ過に揺れるなか去年は無事に有馬記念まで開催でき、年の明けた2021年も無事にG1の開幕まで滞りなく毎週競馬に興じていられることを関係者の皆様に感謝いたします。
世間は東京オリ・パラの組織委員会会長問題で揺れた1週間でしたが、このコロナ過に於いて競馬界からも持続化給付金の問題が出てきたことに対しては大変残念でなりません。
様々なリスクに直面し、日々奮闘されている医療従事者や渋々時短要請に応じざるを得ない飲食関係者、何よりも本当に生活すら儘ならない方のための給付金であるので、この問題の早期解決を望んでいます。
待ちに待った開幕なのでこれよりは予想へと戻ります。
2014年、2020年にはシンガリ人気馬の激走がありド派手に荒れる年もあれば、3連単の配当が万馬券にすらならない年もあり振れ幅の大きいフェブラリーSですが、今年はややメンバーレベルが例年に比べて手薄な印象のあるレースとなります。
今日の東京競馬場のダートコースの含水率は6%だったのでそこまでは乾ききってはいないものの、レース当日は気温が上がるようですし若干は乾いても例年ほどの重さは無いとは思います。
過去10年、前半の半マイルで
45秒台が1回
46秒台が6回
47秒以上が3回
と前半のペースを何処まで読み切るかがこのレースのカギとなります。
今年はというと、先行馬や揉まれて良さの出せないようなタイプが揃って内目となり、枠の並びからも先行争いは激しくなりそうではあり、今年も前半は46秒台は想定されます。
そうなれば去年同様先行勢は苦しくなり、中団から後方に位置するメンバーが後半要素で一気に浮上してくる想定です。
もう少し掘り下げるなら、坂地点での加速力と上り上位となる決め手を持ち合わせることも大切な要素となります。
本命は⑨サンライズノヴァ
前走はコーナー4つの1800Mでのレースという事もあり凡走は納得できて、これまでの戦績が示すように舞台替わりとこの馬に味方する展開となれば抜群の安定感があります。
2走前には同じ舞台のレースで58キロを背負いながらの完勝でしたし、年齢による衰えの心配もそれほどしなくてもいいとは思っていて、何より去年同様のココを狙ったローテと去年よりも比較的恵まれたメンバー構成となれば悲願も見えてくるはずです。
このレースに好相性のゴールドアリュール産駒で、この枠ならば包まれることなく直線は捌けるでしょうし坂地点の加速もこれまでのレースから証明されていて、去年は後味の悪かった師弟でのG1制覇も今年はスッキリとした形となる事も期待しています。
対抗は⑥アルクトス
前走は明らかな叩き台で、あの斤量差で勝ち馬との着差を考えれば負けて強しとまでは言い過ぎかもしれませんが、ココへの上昇度という部分では期待が持てます。
去年のこのレースでは内枠からとなり、外から被されることを嫌ったのか激流を演出する結果となり自滅のようなレースでしたが、今年はこの馬よりも内に先行馬が揃ったことは好材料だと捉えています。
初のG1勝ちを収めた3走前のような馬場がベストだとは思いますが、ワンターンへの適正と前傾戦への展開を含めて去年のような事にさえならなければ好走してもおかしくは無いとは思いつつ、このジョッキーなのでこの評価としました。
3番手は⑬ソリストサンダー
前走があのポジションから先行馬にはキツイ流れを押し切りましたし、2走前も本命馬を相手に交わされてからも食らいついていた点を評価しています。
今の充実度であれば前半部分で無理なポジショニングさえなければ初のG1挑戦でもかなりヤレていいはずですし、この枠なのでその心配も杞憂に終われば後半要素でもこのメンバーであれば太刀打ち出来るはずです。
単純にG1初挑戦の壁に跳ね返される可能性もありますし、騎乗2戦目の鞍上レースメイクも含めるとこれ以上の重い印は打てませんでしたが勢いを買っての評価です。
という事で予想は
◎ ⑨
〇 ⑥
▲ ⑬
△ ⑦、⑩、⑭、⑯
このような予想となりました。
前日の1番人気でこのコース2戦2勝、カフェファラオに関しては馬具を工夫したり豊富な乗り込み量ではありますが、揉まれ弱くこの枠はこの馬にとっては致命的という事、2走前には古馬相手に重賞勝ちを収めているもののメンバーレベル、圧倒的な勝利をした4走前からの成長面という部分で疑問だらけという事もあり消しとしました。
ルメール騎手なので上手く外目に誘導することも十分にはあり得ますが、ココはこの馬を消して勝負したいと思っています。