来週に迫ったダービーの話題から、有力馬の1頭となるダノンザキッドの骨折により18頭立てとなってからは初のフルゲート割れ濃厚という事で暗い話題ばかりですが、先週のヴィクトリアマイルの開催から東京競馬場では限定的ながらも有観客開催となり、少人数ながらもダービーを観戦できることについては明るい話題となりました。
今週は、世界からも注目されている白毛馬のソダシによる無敗の2冠達成なるか、という普段は競馬の話をしないような私の周囲からも話題として挙がったことには、競馬への関心を持ってもらういい機会だと前向きに考えています。
早速注目を集めるソダシの2冠が果たして可能なのか、予想と参ります。
例年よりも早い梅雨入りとなり関東地方も週中の雨により馬場への影響を心配しましたが、土曜の芝のレースでは、先週よりも時計は掛かっている印象を持ったものの終日良馬場でしたし、気温が上がり天気に恵まれる日曜には一段階乾いた馬場でのレースとなるはずでトラックバイアスとしても内外フラットな状態と見ています。
展開としては、確たる逃げ馬不在となり人気のソダシの陣営からはリズムを崩さなければ逃げても、とのコメントが出ていましたし、譲り合う形となればその可能性も大いにあるとは思っています。その他となるとウインアグライアかスタートを決めた場合のクールキャットくらいしか見当たらず、どの馬が行くのか分かりにくいながらも前半のペースとしては上がらないはずですし、流れても前後半差のラップとしてイーブンまでとはなるでしょう。
仕掛けどころとしても例年通りラスト3F多少仕掛けが速くなっても4Fの想定をしています。
いくらこれまで速い上りが使えていても後方一気は決まりにくく、ある程度の位置取りは必要となるはずで、これまでの重賞での上り実績やレース内容などから評価していきます。
本命は⑦アカイトリノムスメ
新馬戦で敗退後からの未勝利、赤松賞連勝とクラスは違えど重賞まで3連勝と母のたどった軌跡と同じでこの舞台では負けなし、何より陣営がサトノレイナスをダービーに送り出すくらいこのレースに対しての自身の表れと捉えています。
前走を見ていても、高速マイル戦だと追走に脚を使わされて最後はジリジリとしか足を使えていなかったことから展開利は見込め、今の東京G1でルメール騎手の部類の勝負強さも味方となるはずです。
それでもテン乗り、スローからの一気のギアチェンジ力で世代屈指と言えるほどのモノは無い不安はありますが、上昇度と舞台実績に期待しての本命とします。
対抗は⑱ステラリア
過去10年のこのレースでの上り最速馬は、7-2-1と全ての馬が好走していること近年では別路線組の台頭と、5戦連続上り最速で前走別路線のこの馬には追い風となるデータとなります。
何よりダービー馬の産駒のオークス制覇は第2世代が多く母父欧州型という点も血統面では強調材料となりますし、大外枠が嫌われてのこの人気とは思いますが、オークスはダービーほど枠の有利不利が無いレースと考えているので、むしろ道中揉まれず終いを活かす形となればチャンスはあるでしょう。
終始外を回されての距離ロスとなれば不安となりますが、3走前には牡馬の重賞クラスとも後半要素のレースで肉薄したことからココでも好勝負を期待しています。
3番手は⑪ソダシ
完成度の高さという点では、これまでのレースでのパフォーマンスを見れば同世代の牝馬では抜けた存在であることは間違いありません。
特に先行馬には消耗度の高いレースとなった前走と2走前は強い競馬でしたし、そこで見せた勝負根性とギアチェンジ力は評価しているものの、やはり血統面での不安は大きく牝馬3冠ではこのレースが一番適性的に疑問があります。
更にメイケイエールの暴走の影に隠れてはいるものの、折り合い面でも懐疑的なところもあるのでココまでの評価としましたが、この時期の牝馬は距離適性よりも能力で押し切れるレースでもあるので全ての不安が杞憂で終わればこの馬の2冠達成のチャンスも十分にあるとも思っています。
という事で予想は
◎ ⑦
〇 ⑱
▲ ⑪
△ ②、⑤、⑨、⑮、⑯
このような予想となりました。
白毛馬によるG12勝という歴史的な快挙を更に更新するソダシの勝利の瞬間を見たいと思う反面、馬券的な妙味も求めてしまう複雑な気持ちではありますが、勝負という観点では馬券購入の立場からの予想となりました。
来週は競馬の祭典ダービーとなるので、このレースで的中し弾みをつけて臨めればこれほど心強い事も無いので何とか的中することを願って観戦をたのしみたいと思います。