昨日は過去10年のダービーがどういういったレースだったのか時計面から考察していきましたので、本日はまた違った視点から見ていきます。
上の表は過去10年の好走馬(3着以内馬)を左から
開催年
着順
当日の人気
ダービーでの位置取り
ダービーでの上り順位
前走での位置取り
をまとめたモノとなります。
過去10年の好走馬30頭中
上位人気馬(3番人気以内)の好走は18頭
対して4番人気以下での好走は12頭でした。
上位人気馬の好走数に関しての捉え方は人それぞれだとは思いますが、毎年およそ2頭が好走する数字としては比較的堅実に走っていると言えるでしょう。
それでも上位人気馬で決着した年は2016年と2017年の2回のみとなっています。
その他の8回では4番人気以下の好走があることから、上位人気馬の取捨と4番人気以下の見極めが重要となってくるので、ココでは4番人気以下について見ていきます。
上の表の赤字で示した4番人気以下馬の位置取りを見てみると、2011年2着のウインバリアシオン以外は中団よりも前目でのポジショニングをしていたことが分かります(フルゲート18頭)。更に12頭中7頭が逃げ、先行馬ということも分かります。上位人気馬でも18頭中11頭が4角では中団より前に位置していました。
これはダービーが開催される週からは、Cコース替わりとなり内ラチから6Mに仮柵を設置することによって、馬場の荒れた内側がカバーされ内目前目に有利なトラックバイアスが働くことや、中盤のタイムが落ち着くことによって息を入れられることなどが要因として挙げられます。
更に4番人気以下で好走した上り順位を見ても、2012年のフェノーメノ、2011年のウインバリアシオン以外は4位タイ以下となっていて、上位人気馬でさえも上り最速で勝利を挙げたのは2頭で、トータル上り順位3位タイまで広げても好走馬30頭中15頭だったという結果からも、ラスト3Fの上りタイム以上にポジショニングが重要だという事が見えてきます。
次が過去10年のラスト5F(ゴールまでの1000M)のラップです。
2020年 12.3-11.8-11.3–11.3-11.7
2019年 12.4-12.2-12.0-11.9-12.0
2018年 12.0-11.7-11.2–11.2-12.2
2017年 12.6-12.7-11.5-10.9-11.4
2016年 11.8-12.0-11.6-11.0-11.6
2015年 12.4-12.4-11.9-11.0-11.7
2014年 13.6-12.2-11.6-11.1-11.7
2013年 12.3-11.9-11.6-11.7-11.9
2012年 12.4-12.3-11.7-12.0-12.4
2011年 12.8-12.6-12.3-12.2-12.0
ココから分かることは、10年中7年がラスト2F目最速だったという事です。
その他の3年にしても、ラスト2F目は後半では2番目に速いラップであり2017年は10.9秒、2011年の不良馬場と2012年、2019年の前傾戦を除けば11秒前半のラップを刻んでいることからトップスピードとギアチェンジ力が必須だと考えられます。
尚且つ東京競馬場のラスト2F目は坂地点となるので坂地点での加速も見逃せない要素であり、時間のある方は出走馬がこれまで坂のあるコースで走った坂地点での加速力を確認しておいても良いでしょう。
考察をまとめると
*近年は後傾戦となっている
*中盤緩んで上り勝負となりやすい
*先行力、中団より前で運ぶポジショニング
*トップスピードとギアチェンジ力
*坂地点での加速性能
がダービーにおいては非常に重要なファクターとなっています。
2日間にわたってダービーを攻略するうえで大事だと思われる部分をピックアップしていきましたが、これ以外にも大事な要素はある事も事実なので、一つの参考資料として考えていただいていいと思っています。
長々となってはしまいましたが、最後までご覧いただいた方の馬券的中のヒントになれば幸いです。
コメント
グレートマジシャンを狙いたいなぁ
と思うけど、なんか今年のダービーは少し違和感を感じる。
参考にさせて頂き、当日まで熟考したいと思います☆
近年は母父欧州型の好走もありますし、重い印を打つ可能性もあります。
展開も、実は考察では仕掛け位置は遅めの傾向と述べていますが、タイトルホルダーが展開のカギを握っていると思っていてロンスパ戦も十分考えれます。
今年のダービーの違和感とは?
気になります。
いや、特に根拠は無いんですが、
横山息子が1人気で初騎乗
人気の牝馬参戦
フルゲート割れ
なんか雰囲気というか、
世の中の情勢のせいですかね(^_^;)
何か起こるならこんな時なのかなぁ
という穴党の勝手な妄想、期待ですかねw
なるほどー。
これは個人的な見解で推測となりますが...
近2年非ノーザン系の馬が勝っていて今年は何が何でもと期するものがあり、
尚且つ去年は牡馬、牝馬共に3冠馬が誕生して今年への意気込みが例年と違うはずです。
牝馬参戦は、去年のアーモンドアイ同様国枝調教師の暴走と考えていて
フルゲート割れは、故障が相次いだこととノーザンの使い分け
ではないでしょうか。
また、ディープ、キンカメ亡き今ノーザンが本気で勝たせたいのはFフォーリアでしょう。
去年は牝馬3冠、今年は無敗2冠となれば種付け料は跳ね上がり
サンデーの4✕3という配合がトレンドとなるはずです。
武史騎手にしてもこれまで勝ち続けているから継続騎乗であり
どこかで負けていればルメール騎手へ交代という話が常にあったそうです。
穴党の方からすれば上位人気馬が飛んでくれた方がいいのでしょうが
オイラはヒモ荒れはあると信じています。