宝塚記念・予想

いよいよ春のG1シリーズ最終戦と同時に上半期のグランプリ、宝塚記念となります。
とは言っても、去年がコロナ過の影響によって海外参戦を断念せざるを得ず、限られた選択肢から宝塚記念しかなく近年の宝塚記念では充実したメンバーとなりましたが、今年は海外という選択肢が増えたこともあって去年比較ではかなり寂しいメンバー構成となっています。
有力馬が、元々馬場の渋り易いこの時期のレースを避ける傾向にはあったので、メンバー構成云々を持ち出すこともナンセンスとは思いながらも中距離路線のトップに位置する牝馬対決には注目する価値はあるでしょう。

また、週末の阪神競馬場付近の天気も崩れるようでしたが、土曜日の夜に降り始め深夜には止むようですし日曜もレース後に再び降りだすようなので、去年のように集中豪雨のおそれはあるものの良馬場でのレースと考えています。
馬場としては、土曜のレースを見る限り高速馬場とまでは言えず、道中流れれば若干速い時計が出る位の馬場だと思っています。
トラックバイアスとしては、前が極端に残る場面は少なく前を捕まえきれなくとも外からの差し馬の方が勢いがありましたし、明日には更に外差し馬場へとシフトしていくと見ています。

展開は、内2頭の先手争いが濃厚でユニコーンライオンは番手でも、と陣営は示唆していますし、前走自分の形に持ち込んで勝っているレイパパレが川田騎手なのでハナに立つのでしょうが、最後入れのキセキが2、3番手での競馬を考えているようなので、コントロールが効かなければ折り合いに不安のあるレイパパレと共に一気に序盤からペースが上がる可能性も考えてはいます。
すんなりとレイパパレがハナを切れれば、スタミナ面に不安を残すにしても前半から落とし込んで掛かるリスクを考慮すると、2走前のように無様な形を取るよりも前走のようにこの馬のスピードを活かしたペースと考える方が、川田騎手のタイプからしっくりときますし、仕掛けどころも前走ようにスイスイと逃がすはずも無く、レイパパレにプレッシャーを早目に掛けてくれば自ずと向こう正面からの動き出しはありラスト5F、もしくはそれよりも早い位置からのロンスパ戦と想定しています。

本命は⑦クロノジェネシス

アーモンドアイが去った今、国内の中距離界のトップクラスであることは間違いなく疑う余地もありません。
昨年のグランプリ2戦を見ても、非根幹距離でのロンスパ戦で持続力を問われるレースでは適性の高さを証明していて、この馬には分が悪いと思われていた3走前ですら当時最強馬のアーモンドアイに対してあの着差なので、連覇を達成し秋には世界の強豪と戦う姿を見てみたいと多くのファンが待ち望んでいるはずです。
海外帰りとテン乗りという不安の2点がクローズアップされていますが、ラヴズオンリーユーの香港での結果やルメール騎手がこれまでの宝塚記念で騎乗した人気馬のほとんどが、根幹距離での瞬発力勝負を得意とするタイプという事を考えると、ルメール騎手がこのレースで手綱を取ったどの馬よりもチャンスはあるはずです。
それでもレイパパレを潰す為に早く動きすぎると、最後に甘くなることの方を危惧しています。

対抗は⑩カレンブーケドール

この馬も舞台や馬場、展開を問わずこの路線では高いレベルにあるのは間違い無く、距離不安のある中先行して好走した前走、史上最高レベルとまで言われた4走前の結果からも衰えは無いようですし、このメンバーであれば好走の可能性は高いと考えています。
それでも対クロノジェネシスと見た時に、秋華賞以降は一度も先着出来ておらず着差も広がっていることから、逆転となると簡単なことでは無いことも事実です。
それでも、その他のメンバーとのチカラ差やこれまで戦ってきた相手関係、戦績からはこれ以上の評価を下げる事は出来ず下げる必要も無いと判断しました。

3番手は②レイパパレ

クロノジェネシスとは初対戦で、前走では3頭のG1馬相手に勝ったことから、先着する可能性があるとすれば唯一この馬ではないでしょうか。
未だ底を見せていませんし、無敗で古馬G1制覇なんて能力が無ければやってのける事は出来ません。
ただし前走はコントレイル、グランアレグリアにとって馬場は合わず、ましてや共に条件としては最悪の中レイパパレにとって全てが嚙み合ったレースで、今回はマークされる立場となって折り合い面を克服したとは言えない中、距離延長と斤量増と決してプラスになるとは思えませんが、対クロノジェネシスと考えた場合未知なる可能性を秘めていることも否定できないのでこの評価とします。

という事で予想は

◎ ⑦
〇 ⑩
▲ ②
△ ①、⑨、⑪、⑬

このような予想となりました。

正直人気上位3頭の能力は抜けていると思いますし、この3頭による人気決着も十分あり得るとは思いつつも、展開のアヤや人気馬に何かが起こった時の為に数頭押さえることにしました。
最後までご覧いただいた方の参考になればとも思いつつ、来週からは夏競馬も本格化してくるので自身の勢いを付ける為にもこのレースは的中させたいと願っています。

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