熱海の土砂崩れでの災害を報道でしか見ていませんが、近年の梅雨末期の災害は尋常では無いレベルの災害となっており、今週末も各地で大雨警報が出されるなど、先ずは命を最優先し安全の確保こそが全てだとつくづく思います。今でこそ週末の競馬に興じていられますが、いつ自身の身に降りかかってもおかしくない状況だと常に考えさせられます。
沖縄を除く全国では梅雨明けはしていない中、夏競馬突入と同時に予想の難しさも実感していて、先週のCBC賞では破格のレコード更新という凄まじいタイムも飛び出ましたし、予想は難しいながらも一つ一つのレースに集中して夏競馬の醍醐味を楽しみたいと思っています。
今週は、サマー2000シリーズの開幕戦となる七夕賞予想と致します。
福島開催は第2週ながら週中の雨の影響もあり終日稍重発表で、先週の雨の中での開催もあり時計は多少掛かっている印象でした。日曜にかけての降水確率が50%なので降るのか降らないのか悩ましいのですが、降っても一気に極悪馬場とまではいかなでしょうし降らなければ2分は切ってくる馬場状態で考えています。
トラックバイアスは、内側が傷み出しているようですがそれでも内有利、前が頑張れるという状態なので余程雨が降らない限りは、日曜も同様の傾向のトラックバイアスでいいと思われます。
展開は内枠に先行勢が揃う中でもロザムールかトーラスジェミニがハナを主張するでしょう。ロザムール陣営は理想は逃げと言っていますが、ミルコジョッキーなのでトーラスジェミニの逃げも十分あり得ます。
例年通りであれば、前半から淡々と流れての消耗戦か1、2コーナーで一息入ればラスト5~4Fのロンスパ戦となり、いずれにしてもラスト3Fの決めて勝負とはならないはずです。
それでもどちらも序盤のペースはコントロール出来るので、スローペースになったとしても動き出しは向こう正面からとなっての持続力を問われるレースを想定しています。
本命は⑤ブラックマジック
近走は長い距離を走ってきていながらも、条件戦を勝ち上がった2走前と4走前は持続力を問われるレースでしたし、前走の距離が長すぎたことを考慮すれば度外視できていいはずで昇級2戦目ながらもチャンスはあるはずです。
ディープインパクト産駒ながらキレるタイプではなく、母父サドラーズウェルズ系という事からスタミナを活かせるローカル重賞であればこの血統の良さも引き出せてくると思っています。
これまでのレースから距離短縮となり、これまで同様に序盤からポジションは取れないかもしれませんしこれまで以上に追走が楽にはならない可能性もありますが、この馬の後半要素のチカラであれば通用していいとも思い本命とします。
対抗は⑯ヴァンケドミンゴ
これまでのこの舞台での実績や手の合う酒井ジョッキーへの乗り替わり、この馬がサマーシリーズ出チャンスがあるとすればココしかない、という事を考えればこの枠であっても軽視は出来ませんでした。
父ルーラーシップは母父がトニービンという事で、このレースの好走血統にもマッチしていて戦績からも申し分なく、内で包まれて動くに動けなくなるよりも脚は出し切れるはずなので、この枠で嫌われての現時点でのこの人気であれば妙味はあるでしょう。
しかし枠が枠なので、常に外々を回らされたり序盤からポジションを悪くしてしまう可能性も十分考えられるので、妙味を感じつつも全幅の信頼とまでは置けませんでした。
3番手は①マウントゴールド
2年連続好走したクレッシェンドラヴと同じくステイゴールド産駒、母父にスタミナと持久力を備えたブラッシンググルーム系、母母はニジンスキー系と血統的な背景からはこの馬にもチャンスはあるでしょう。
また、先行できれば大きく崩れていませんし馬場もこの馬向きとは思いますが、スタートが安定していない為ポジションを取れなければ総合力で勝負するこの馬としては厳しいレースとなるはずです。
スタートさえ決めて序盤のポジショニングで後手を踏まなければ、この馬の渋とさと粘りは活かせるはずですし年齢の割には使われていないので、消耗の少なさは前走でも見せてくれたので未だ重賞勝ち野内鞍上も含めて割引く必要は無いと判断しました。
という事で、予想は
◎ ⑤
〇 ⑯
▲ ①
△ ③、⑧、⑩、⑪、⑬
このような予想となりました。
例年波乱決着が多く一筋縄ではいかないレースという事もあり、今年も波乱決着に期待して少々振り回した予想となりました。
去年のこのレースで本命を打ったバレリオはスタートで出遅れた挙句に10着と、全くの見せ場すらなく散々な思いをした鞍上が石橋ジョッキーだったので、去年の無念を晴らす意味でも今年の本命馬では好結果を期待したいと思います。