全国各地で次第に梅雨明け宣言が出され、夏の到来を感じる1週間でした。
夏競馬はすでにスタートしていますが、サマーシリーズのタイトルを懸けてこちらも一層熱を帯びてくることと思います。函館では2歳重賞も始まり、世代最初の重賞ホース誕生と新たな世代の活躍も今後の楽しみとなります。
今週は小倉競馬場にて中京記念、函館競馬場にて函館記念の2重賞の開催となるものの、中京記念の方は開催場所も含めサマーマイルシリーズながら1800Mという、何とも言い難いモノなので今週は函館記念予想と致します。
こちらも施行時期や開催週が毎年バラバラでややこしい傾向とはなっていますし、とにかく荒れるハンデ重賞の代名詞的なレースなので難しいとは思いますが、夏競馬の馬券的妙味も求めて予想していきます。
土曜のレースでは、Aコース使用3週目となり先週の雨が降る中での開催も影響して3~4コーナーの内側が傷んできているようで、週初めから晴天続きにもかかわらずクッション値は7.2と柔らかい状態でした。時計的には速くは無くやや掛かっている印象でした。
それでも日曜は気温も上がるようで多少は時計は速くなるイメージは持っています。
トラックバイアスは、序盤のペースが落ち着けば前も踏ん張れてはいましたが、どちらかというと外差し傾向にシフトしている印象は持っています。
展開としては、最内枠を引いたカフェファラオが揉まれる事を嫌い出していく事も考えられますし、ワールドウインズやトーセンスーリヤ、外からマイネルファンロン辺りがハナを取る形になるでしょう。
それでも各馬譲り合う事も考えられますし、前半はスロー濃厚で中盤が緩まない持続力戦になる事を想定しています。
開催時期が定着しつつあった2015年~19年は先行勢の前残りも目立って位はいましたが、どちらかというと去年に近いレースを想定しているので、中団もしくは後方勢にもチャンスは出てくるとは思っています。
本命は⑤ジェットモーション
前走はゴール前で詰まる不利があって決してチカラが足りなかったとは思えませんし、条件戦を突破した3つのレースは全てラスト5Fのロンスパ戦から直線に一脚使ったレースぶりから、初の重賞でもこのメンバーであれば通用するとは思っています。
何より母父はロベルト系で直近2年連勝中のハーツクライ産駒という血統面からも、このレースでの好走血統という事からも期待しています。
春のG1シリーズの活躍に比べて最近は存在感の薄れている鞍上は若干不安ながら、前半から流れない展開や距離延長による道中の追走面が楽になる事を考えれば十分に巻き返す余地はあるでしょう。
対抗は⑬ワセダインブルー
近3走は重賞の壁に阻まれてはいますが、この馬も持続力を問われるレースにはマッチしていると見ていますし、何より今乗っている鞍上も頼りになる存在です。
洋芝に実績のあるハービンジャー産駒で函館、札幌の洋芝成績を見てもこれまでの重賞よりヤレていいはずで、コーナーを使ってポジションを押し上げることが出来る点もプラスとなるでしょう。
これまで2000M以上の距離に使われていることが多かったこともスタミナという部分での不安はありませんが、この枠なので序盤のポジショニングと3~4角にかけて外々を回されるとかなりのロスがあるのでこの評価ですが、人気以上に走っても良いとも思っています。
3番手は⑦ドゥオーモ
去年の2着馬でこれまでの成績から明らかに叩いてこその馬であり、今年に入ってからは常に間隔を空けていて成績も低調ながらこのローテと斤量であれば今年も期待したくなります。
去年連闘で重賞好走の勝浦ジョッキーに手も戻りますし、外差しにシフトしつつある馬場もこの馬には追い風となる事、馬群を割る事も出来るので今年も波乱の演出に一役買ってくれると思います。
年齢的な衰えはあるとは思いますが、このレースは過去高齢馬の活躍も多々あるレースですし、今年も他馬を圧倒する捲りの再現があっても不思議では無いはずです。
という事で、予想は
◎ ⑤
〇 ⑬
▲ ⑦
△ ③、④、⑧、⑪、⑭、⑮
このような予想となりました。
先週は好走馬をどれも印を打てずある意味開き直れる結果だったので、これからの夏競馬を戦う意味でも心機一転の気持ちで今週は臨みたいと考えています。
勿論、結果次第では波乱傾向のレースだから闇雲な予想となる恐れは重々感じていながらも好結果にも期待しています。