有馬記念・予想

およそ2年経った今もなお収束の兆しが見えてこない新型コロナウイルス。
しばらくは国内でも感染者の減少と明るい兆しは見えてきていたなか、海外からの変異株により感染爆発という懸念を強いられることになりました。新型コロナウイルスが国内に持ち込まれ、あらゆる事柄に制限がかかるにも関わらず、1度として中止などが無かった競馬開催。今年も年末の一大イベントである有馬記念を迎えられる喜びと観戦出来ること、本当に関係者の方々には頭の下がる思いです。
ありがとうございます。

今年はファン投票人気上位3頭の出走、すでに引退レースを有終の美で飾ったコントレイル、グランアレグリア、ラヴズオンリーユーに続くことも予想される、この路線の絶対女王がグランプリ4連覇で締め括れるのか?勢いのあるハイレベル3歳世代の逆襲か?人気馬キセキが...など話題性にも事欠かない非常に楽しみなメンバーとなりました。
そんな第66回有馬記念を見ていきます。

土曜の馬場は前日の雨の影響により終日稍重となりました。それでも時計としては、多少掛かっている程度でタフな馬場とまではいかず、トラックバイアスを見ても、例年ほど内が傷んでいる訳でもなく外差しが決まる馬場では無かった印象でした。レースでも決め手のある差し馬は届いていたものの、先行馬やインが全く伸びない訳でも無く、若干内有利のようにも見えました。
この時期ですし、日曜は終日天気の心配はしなくても良さそうではありますが、一気に高速馬場まで回復とまではいかないはずですし、芝のレースもメインレースまでは4レースなので、土曜の馬場を参考に予想を組み立てていきます。

展開としては、絶好枠を引いたパンサラッサが逃げるであろうというのが大方の見方のようですが、大外のタイトルホルダーの関係者からは、前半1000Mを60秒、3コーナーではハナに立ち4コーナーでは後続に5馬身差を、といオーダーが出ているようなので、タイトルホルダーのペースが苦しくなればパンサラッサが引くことになるでしょう。どちらがハナに立ったとしても、前半の入りとしてはハイペースとなりますが、さすがに1~2コーナーでは緩むとは思います。それでも中盤のペースとしては極端に緩むことは無く、淡々とした流れになると考えています。天皇賞・春であれだけの持続性能を見せたディープボンドもいることですし、タイトルホルダーのオーダーを素直に受け取れば、向こう正面から動き出しが早くなる、持続力勝負のロンスパ戦を想定しています。
これらを踏まえて

本命は⑩エフフォーリア
これまでの戦績が示す通り、ハイレベル3歳世代でも抜けた存在であることは間違いなく、前走ではその後のG1を制した2頭ばかりがクローズアップされていますが、4着馬、5着馬のその後を見てもやはり能力そのものが抜けているはずです。
前走では持続力に不安がありましたが、グランアレグリアに対して手綱を動かすことなく差を縮めていた辺りは成長と進化を感じ、皐月賞でも立ち回りやタフな競馬にも対応出来ていたことからも、来年以降のトップオブトップになれる存在だと思っています。
包まれるリスクのない枠ではありますが、序盤から無理にポジションに拘ること、正手前となる左前脚がエクイロックスであること以外の不安は全くありません。
戦友であるカンタマンの言葉を借りれば、『名馬は競馬場も馬場も問わないレベル』である、はずなので過去の名馬に比肩する評価をしています。

対抗は⑦クロノジェネシス
これまでのグランプリ3連覇の実績からも、複数勝利のG1馬の有終Vというトレンドからもやはりこの馬も評価するべきとなりました。
この路線での女王として君臨するだけでなく、究極の瞬発力と持続力での上がり勝負となった去年の天皇賞・秋からも能力そのものが抜けていますし、近年のこのレースでの好走パターンである、欧州型の血統を持つ馬の代表格でもあります。
しかし、日本ではおおよそ考えられないようなタフな馬場となった前走の疲れが見えない形で残っていることは大きな不安で、最終追いでも中々陣営のトーンが上がってこなかったことも事実なので、能力で崩れる事もないとは考えてこの評価としました。

3番手は⑤ディープボンド
3歳クラシックでは僚馬であるコントレイルのサポート役に徹していたので、中々評価されることはありませんでしたが、それでも皐月賞以外の2戦での掲示板確保はチカラがあってこそでしょう。
世代レベルに疑問を持たれつつも、非根幹距離では重賞を2勝し、ハイペースのバテあいレースとなった天皇賞・春でも連対した実績を持つことから、瞬発力勝負とならない展開としては向くはずです。
展開のカギを握る1頭とも見ていますし、単純に現3歳世代の勢いと能力にチカラ負けとなる可能性は否めませんが、クロノジェネシスに比べて前走では走り切っていなかったこともあり、疲労度の心配も無さそうなので、人気上位2頭に先着まではいかなくても馬券圏内へのチャンスはあると見ています。

その他では
⑨ステラヴェローチェ
クラシックを堅実に走ってきた安定感と血統的な魅力があります。
⑭アサマノイタズラ
中山実績と2走前には、来年の中距離路線で期待されるソーヴァリアントや叩き台とはいえ、オーソクレースに勝ったことを評価としました。

ということで予想は

◎ ⑩
〇 ⑦
▲ ⑤
△ ⑨、⑭
△ ⑪、⑬、⑯

このような予想となりました。
素直に現3歳世代は勢いとハイレベルということもあり、展開一つでどの馬も好走する可能性はありますし、全頭消すまでには至りませんでした。また、内枠の穴っぽい馬にも好走の可能性は持ちつつも、勢いやG1での実績を評価したので、結果がどうあれ自分自身の予想に悔いはありません。
今年もまだG1レースは残ってはいるものの、世間の注目などからも大一番であることに間違い無く、この1年このブログにお付き合いいただいた方、一人でも多くの方へ今年最後のご奉公となれば自身としても幸せであるので、一人でも多くの方と的中出来ることを信じています。

タイトルとURLをコピーしました