メダルラッシュに沸いた北京冬季五輪も最後まで問題がありながらも終わって、数日はロス的な感覚もあって淋しさもありましたが、オリンピック期間中に全く結果が伴わなかったことを猛省しつつ、目前に迫るG1シリーズの前哨戦となるTRも続々と始まるので、意識をもっと高めていきたいと思っています。今週は近年、少頭数開催が多いながらもドバイ遠征や大阪杯を目標とするこうメンバ―で行われることの多い中山記念を予想していきますが、今年に限ってはG1馬が2歳G1を勝った馬のみで例年よりも格段にメンバーレベルの手薄となっているので、今年に限っては例年とは違う中山記念にはなるとは考えています。
開幕週となった土曜のレースを見る限り、去年ほど時計が出ている感じでもなく先行勢も結果を残していながら差し馬にもチャンスがあったことからも、先行勢に味方する馬場とは感じませんでした。
それでも日曜は気温も上がるので、乾いた馬場で一段軽い馬場となって前が止まらなくなることも想定はしておきます。
展開は、パンサラッサが徹底逃げ宣言をしていて、この馬以外にもトーラスジェミニやコントラチェックなど前に行って結果を残しているメンバーとなっているので、例年以上に序盤からペースは流れると考えています。その逃げるであろうパンサラッサも、2走前には前半4秒以上の前傾戦で完勝しているので、後続を引き付けるような競馬はしないはずですし、その他の逃げ候補もわざわざ自滅する競馬を選ぶとは思えず縦長の展開を想定しています。勿論、開幕週なので馬場の荒れていない内をロスなく立ち回った方が良いはずで、開催後半のような外を回してとなると、コーナーでの加速と直線のキレというG1馬並のパフォーマンスをしない限りは厳しいはずです。
序盤から淡々と流れて、追走力と後半の持続力を併せ持つようなタイプが今年は狙いと思っています。
これらを踏まえて
本命は⑦ウインイクシード
前走こそ4角では外を回して一旦は見せ場を作りましたが、掲示板外と大外枠の分勝負所で外を回ったことが敗因であって、2着馬との着差を考えれば、大きな能力の衰えは無いと見ています。
今回は縦長となり内外の行きたい馬を行かせれば、内目のポジションを取れる可能性は高く、この馬の持ち味である立ち回り勝負となることは大いに歓迎です。
例え日曜に時計が出る馬場となっても、去年のこのレースで高速持続力戦で好走した実績もありますし、非根幹距離のマンハッタンカフェ産駒で母父にボールドルーラー系を持つことから、このメンバーであれば、年齢を感じさせない好走もあると見ています。
対抗は⑫アドマイヤハダル
2走前は長休明けの影響から人気を裏切る結果とでしたが、1回使われての前走は勝ち馬こそ今後の活躍が期待されることを考えれば、重賞級のメンバー相手に2着とこの馬の能力が測れたレースでした。
3歳時には、皐月賞で4着と世代間でも能力のある所は見せてくれていて、瞬発力勝負よりも持続力勝負向きの馬だという認識なので、ココでも上位には加わってくれると思っています。
しかし、ノーザン生産馬の休み明け3走目の上積みがあるのか、この馬も立ち回りを活かしたいタイプなので外目のこの枠での難しさを考えてこの評価としました。
3番手は④ヒュミドール
去年の夏から充実してきて、小回りコースのG3で2着2回と巧者ぶりを発揮している印象です。
このレースで結果を残してきたステイゴールド系の産駒ですし、上手く立ち回れば勝負出来るだけの実力は持っているとも感じています。
しかし、先週もスタートに心配のないあの馬であの位置取りだったことからも、やはりスタートで後手を踏めばチャンスは無いことと、6走前こそ上位3頭のチカラを考えれば良く走った方ですが、近3走の好走が平坦コースという事を考えれば、あまり強く押せないという考えです。
ということで予想は
◎ ⑦
〇 ⑫
▲ ④
△ ⑤、⑥、⑧、⑪、⑮
このような予想となりました。
近年の傾向からだと、大波乱のあるようなレースではありませんが、今年はメンバーレベルと展開を考慮すれば例年とは違ったレースとなることも十分にあるとは思います。
また、今週は日本競馬史に多大なる功績と影響を残した名伯楽の藤沢調教師の引退なので、これまでの実績に敬意を払いつつ応援しようと考えていたものの、やはり目指すべきは馬券の的中ということで印は1頭のみになりました。
最後にはなりましたが
藤沢調教師
浅見調教師
堀井調教師
古賀調教師
高橋祥調教師
柄崎調教師
田中調教師
これまで日本競馬会の発展に尽力してくださったことや盛り上げていただきありがとうございました。
それぞれに持論があって哲学がある調教師の先生のおかげで、週末の競馬開催を楽しめました。
長い間お疲れ様でした。