3年ぶりの外出規制のないGWということで、全国の観光地は賑わっているですし観光業に携わる方にすれば、これまで失っていた活気を取り戻せる良い機会となることでしょう。今後の感染者の急増は気掛かりとなりますが、これまで散々苦労された方々の事を考えると、良いGWとなればと思っています。
今週からは、来月の安田記念まで待ったなしのG1シリーズ再開となるので、馬券で散々煮え湯を飲まされた身としては、月も変わることでツキも変えていく気で満々です。
今年も昨年同様、阪神開催となる天皇賞・春ですが、このコースのサンプルも無いに等しい状況ではあるので、各馬の能力比較と展開には慎重な見極めが大事となるはずです。
土曜のレースでは、午前中こそ芝コースは稍重スタートでしたが、午後からは良馬場となりクッション値も高い水準だったことから、週中の雨の影響をあまり受けていない印象でした。時計としても、標準的な時計の出方だったと思っていながらも、日曜は朝から雨は降ってしまいそうなので、稍重程度の馬場での開催を考えています。
トラックバイアスは、降水量次第の部分がありますし、メインレースまでに馬場がどこまで傷んでしまうのかは現時点では何とも言えませんが、土曜のレースを見る限りそれほど悪化していないようなので、フラットに考えて予想していきます。
展開としては、ココが今年はかなり重要と見ていて、ディープボンドの位置取りと仕掛け一つとなることを想定しています。比較的先行馬は少なく逃げるのはこの枠ながら、タイトルホルダーとなるでしょう。最内枠のアイアンバローズも可能性としてはあるものの、折り合い面を考えるとタイトルホルダーを行かせて、とはなるとは思います。
序盤は去年とは一転して落ち着いた入りになり、中盤もタイトルホルダーのペースで流れるようであればかなり緩むはずです。しかし、ディープボンドが前目のポジションを取って、タイトルホルダーに楽なレースをさせないようにしてしまうと、中盤に13秒台のラップを刻めてもせいぜい1F位となるでしょう。タイトルホルダーのペースとなれば先行勢は楽になり、ディープボンドの動き次第では先行勢はかなり苦しくなることを想定しています。
去年ほどのロンスパでは無いにしても、コースの形態状ラスト5Fから動きは出てくるとは思うので、スタミナとパワー、持続力を問われるステイヤー色の強いレースを想定しています。
これらを踏まえて
本命は⑱ディープボンド
昨年の阪神大賞典以降の国内での充実度と、相手関係からも落とせないレースとなるはずです。
前走こそスローからの後半勝負を、後ろから構えてとなり少々物足りないレースでしたが、2走前にはクロノジェネシスに先着していて、去年も先行馬にはかなり厳しい流れの中でも2着と、このカテゴリーでは最強と言っても過言ではありません。
この馬の持ち味である、消耗戦に持ち込めるかどうかが勝つためには重要と考えていて、前走のように相手なりの競馬をしてしまうと、展開的に嵌った先行馬に先着を許す可能性はあるものの、崩れる事は無いはずです。
去年のこのレースや前走を見ても、道中は外から運んでいたことから大外枠はマイナスとはならないでしょうし、雨が降ってパワーを要する馬場とスタミナ比べであれば、相手関係からも去年より楽になるので、3歳時はコントレイルのエスコートと引き立て役に徹したこの馬が、G1タイトルを取ることを楽しみにしています。
対抗は①アイアンバローズ
展開的にディープボンドが、早目に先行馬を捕まえに行くようであれば苦しい競馬を強いられる反面、序盤は流れないことを想定すれば、近2走の内容からもこの馬のステイヤー資質を発揮できると見ています。
その2走も、折り合い面で苦労しながら勝ち馬には喰らいついていて、スタミナの高さを見せてくれましたし、馬場が渋って折り合うことが出来ればパフォーマンスを上げてくる可能性もあるでしょう。
人気上位馬が外目の枠を引き当てるなか絶好枠となりましたし、先行馬の中ではスタミナを活かして渋とい脚が使えることもこの馬の評価としました。
3番手は⑮タガノディアマンテ
6走前には万葉Sを圧勝し、4走前にも逃げてステイヤーズS2着とスタミナが問われるレースであれば、この馬にもチャンスは出てくると思っています。
屈腱炎を発症し、引退を余儀なくされる危機からシッカリと立て直して、距離不足と考えていた前走では足元の不安が無いくらいの持続力を見せてくれました。
血統的に父がオルフェーヴルで母母父にトニービンを持っていて、このレースへの血統的な魅力も十分ですし、幾度にも渡るプール調教で心肺機能も問題ないようですし、この馬の本領が発揮できる展開も嵌る可能性はあると思っています。
人気の⑯タイトルホルダーに関しては
この馬が勝った菊花賞と日経賞が、道中に14秒台、13秒と息を入れるには十分の展開を自らつくってもモノでしたが、今回は中々2Fも続けて息を入れられる展開とはならない様にも考えているので、唯一のG1馬ですが、評価を下げました。
ということで予想は
◎ ⑱
〇 ①
▲ ⑮
☆ ⑯
△ ③、⑤、⑧、⑩、⑰
このような予想となりました。
これまでのG1では、リーディング上位ジョッキーが上位人気馬に騎乗しないという、これまでとは違ったレースとなり、上位人気馬に騎乗するジョッキーのG1実績でもやや懐疑的に見ているので、多少印が多くなりました。
能力比較からもディープボンド以外は横一線とも思いますし、展開と位置取りが思った以上に違うことも考えられますが、何とかご覧いただく方への参考になれば幸いです。
個人的にも天皇賞・春というレースは好きなレースの一つとなるので、印は多くなったものの買い方をこれまでよりも工夫して、的中にこぎ着けたいと思っています。