先週のNHKマイルは、逃げると想定していた馬が出遅れて思いのほかのペースとなったうえに、当日蓋を開けてみれば完全な外伸び馬場となっていたりと、全くの見当違いのレースとなってしまいました。本命馬は終始勝ち馬に外からプレッシャーを掛けられ、直線でも外に出せず苦しい競馬となりましたが、今年初戦ということも考慮すれば4着に踏みとどまったことからも、この世代のマイル適正と能力は上位にあることが分かりました。
ここ2週、レース想定としては見当違いのレースが続いていながら、的中までもうひと踏ん張りとは思っているので、中々良い流れとはなりませんが、今週こそは的中目指して予想していきます。
今週は、2015年に3連単最高配当を記録したインパクト大のレースですし、毎年波乱傾向で難解なレースとなるヴィクトリアマイルを予想していきます。
今年はG1馬が5頭参戦し、故障明けの3冠馬もココを復帰戦に選んでくれたことで、申し分のないメンバー構成となり、春の牝馬G1としては楽しみであります。
土曜のレースでは、流石に前日までの雨の影響もあって不良馬場でスタートしたものの、芝は稍重発表で時計を見ても雨の影響を感じさせないどころか、高速馬場と言える水準の馬場でした。トラックバイアスは、Bコース替わり1週目ながら例年ほど内が有利という馬場でもなく、外からでも届くようなフラットに状態と見て良さそうです。それでも、インから乾いていくのは間違いないので、若干内の方が有利になることも想定はしています。
展開としては、前走スプリント戦でも逃げたレシステンシアかローザノワールの2頭と思っています。陣営のコメントからもローザノワールが主張していきそうですし、レシステンシアは行く馬がいれば行かせても、とのコメントが出ているのでローザノワールが逃げる可能性が高いと見ています。ペースとしては、このジョッキーなので、序盤から後続を引き離すこともあるとは思いますが、実質的には前半は落ち着いた流れとなるでしょう。レイパパレやソダシ、レシステンシアなど有力馬に先行馬が揃っていることからも、中盤がそこまで緩むことは考えにくく、スピードの追走と後半の持続力が問われるような、高速マイルの総合力勝負と想定しています。
これらを踏まえて
本命は②ソングライン
この馬のこれまでの戦績からも、左回りのマイル戦というのはこの馬の能力を発揮できる舞台設定となっていて、高速馬場となれば更に最大のパフォーマンスを発揮できるはずです。
特に5走前の破格の走破時計もさることながら、レース全体としても締まった流れで勝ち馬は次走に古馬相手に3着と、レースレベルとしてもかなり高かったことは間違いありません。
これまでのレースを見ても、4コーナーでは外目に持ち出していることから、この枠で窮屈な競馬を強いられることになれば不安ですが、ジョッキーのコメントからも自身は伝わるので、勝ち負けを期待しています。
対抗は⑤ソダシ
この馬もレコードを記録した桜花賞のパフォーマンスが、ベストパフォーマンスだったはずなので高速馬場は歓迎するところでしょう。
札幌記念以降は不可解なレースもあったり、ダートを使われたりと陣営の試行錯誤は続いているようですが、復調の兆しを見せた前走よりも期待できる可能性はあります。
血統的にはこの舞台は走れていいものの、2歳時から完成されていたこともあり成長力という部分と、展開的に外からレイパパレに終始プレッシャーを掛けらた時の対応などの不安から、この評価としました。
3番手は⑪ファインルージュ
レコード決着の桜花賞で3着、秋華賞でも2着と世代上位レベルに位置していると見て良いでしょう。
秋華賞後にジョッキーが、距離がギリギリと言っていたようにマイルがベストなのかもしれませんし、この馬の持続性能からも、展開的に苦しくなった実績ある先行馬を差せる可能性はあると思います。
それでもこれまでレースから、持続面は良いモノを持っていながら、エンジンがかかるまでに時間を要しているようにも感じていることから、3番手までとしました。
ということで予想は
◎ ②
〇 ⑤
▲ ⑪
△ ④、⑬、⑮、⑯、⑰
このような予想となりました。
結果的に4歳馬に重い印が集中したものの、展開次第では差し馬の出番もあるとは見ています。
馬場想定は重馬場くらいを想定していたので、週中は試行錯誤の連続で二転三転した予想も、土曜のレースを見てすんなりと決まったので、そろそろヒットでも、とは期待しています。
個人的に思い入れがあり、応援していたデアリングタクトが復帰してくれたことはうれしくある反面、ケガした箇所が最悪だっただけに、先ずは無事の完走を祈りつつ的中してくることを期待しています。