昨日は、過去10年宝塚記念がどういったレースだったのか、時計面から考察していきましたので、今日は違う視点から考察していきます。
これは、過去10年の好走馬(3着以内馬)の一覧であり、左は
開催年、馬場、出走頭数
となります。
過去10年の好走馬30頭中、赤太字の21頭は宝塚記念以前にG1勝利の実績を持つ馬となり、青太字の8頭と太字の1頭はG1勝利が無かった馬です。
このレース以前にG1勝利のあった馬、21頭中13頭は3番人気までに支持された上位人気馬で、残り8頭は4番人気以下でした。ココから分かる事は、4番人気以下でもすでにG1勝利の実績を持つ馬には、注意が必要となります。
次に、青太字の8頭のうち7頭は一桁馬番だったことから、内回りコースのレースらしく、内枠で距離ロスを最小限に出来る枠でした。また、道中の位置取りを見てもインをロスなく運んでいたり、機動力と持続力を武器に出来る前目のポジションを取ること、瞬発力勝負にはならないことからも、このレースまでにG1勝利が無い人気薄を狙うとすれば、内枠から、ということになってきます。
唯一の太字は、発走直前の大雨によって稍重発表以上に馬場が一気に悪化したことで、道悪適性がハッキリとするレースでした。
次に上がり順位を見ると、上がり1位馬が8勝を挙げていて、上がり1位馬は全て連対していることが分かります。そして上がり1位馬のタイムを見てみると
2021年:34.4
2020年:36.3
2019年:35.2
2018年:35.3
2017年:35.4
2016年:36.1
2015年:34.0
2014年:35.2
2013年:35.2
2012年:34.7
このように、2015年の34.0秒が最速となっていて、上がり1位馬ですら33秒台を出せていません。さらに道悪馬場が4年あるとはいえ、34秒台の前半と後半が1回ずつで35秒台が殆どだということからも、上がりの掛かるレースになることが分かります。また、上がり33秒台が必要とされる天皇賞・秋やジャパンカップ、ダービー、オークス、安田記念が開催される東京競馬場とは違う適性が要求されるレースとなることも分かってきます。
これらの事から、過去にレースの上がりが35秒台以上と上がりの掛かる重賞やG1での実績を持っていて、持続力やスタミナを持っているタイプを狙っていくレースとなります。
そして、上がりが掛かるレースだということを前提に、上がり1位となりそうな馬を狙うことも一つの手となるでしょう。
『考察①・②』を踏まえ
非根幹距離でのレース
梅雨時期での開催
持続力>瞬発力
機動力や立ち回りを活かせる内枠
上がり1位馬の実績
上りの掛かるレース
こういったことが重要な要素であり、宝塚記念効力に必要な傾向となっています。
2日間に渡って、最後までご覧いただいた方の予想の参考となれば幸いだと思いますし、多くの方が上半期のグランプリレース・宝塚記念というレースを楽しんだ先の馬券的中に繋がることを願っております。