世界で大盛り上がりを見せたサッカーW杯は、アルゼンチンが3度目の優勝で幕を閉じました。
決勝は打ち合いとなり、常にマラドーナとの比較をされていたメッシが自身最後となるW杯を手にすることができ、晴れてアルゼンチン国内では神と称賛されることでしょう。
国内では、国民的イベントであるグランプリ・有馬記念が、今年は6年ぶりにクリスマス決戦という事に加えて、初めて今年の中長距離の古馬G1を制した馬が一堂に会するという事で、盛り上がることは間違いありません。現役最強馬を決めるに相応しいメンバー構成となりましたし、非常に楽しみです。
年末ということもあり、有馬記念を的中するか否かで今年を占うと言っても過言では無いので、去年に引き続き、有馬記念を的中して良き年越しが出来るようにしっかりと予想していきます。
土曜のレースを見る限り、週中の雨の影響は残っていて、芝も稍重でのスタートとなりましたが、午後からは良馬場となりました。しかし、この時期らしく時計は若干掛かっている印象があったので、日曜になり気温は10℃くらいにはなりそうですが、あまり馬場が軽くなることもないでしょう。
トラックバイアスは、極端に内側が傷んでいる感じでもなく、かと言って外差しがバンバン決まるようにも感じなかったので、フラットには近いインも残せる馬場という印象です。
当日に極端に変わることは無いとは思いますが、念のため当日も確認しておいた方が良いでしょう。
展開は、外目になったとは言えタイトルホルダーが逃げるのは間違いなく、比較的外目に先行馬が配置された点もレースを面白くするといった意味では、難しくもありつつ興味深くもあります。
枠の並びからも、外目の馬が一斉に内に切れ込むなか、内側の馬がどこまでポジションを取れるか、という最序盤の攻防も見応えはあります。
逃げてペースメイクするタイトルホルダーのこれまでのレースから、テンは多少速いペースとなりつつも前半の5Fは60秒前後、1~2コーナーにかけて一息入れつつ、ラスト6~5Fでペースを上げていくはずです。今年は同型の逃げ馬もいないので、タイトルホルダーのペースでレースは進んでいき、後半はスタミナ比べの上がりの掛かる、持続力勝負という想定です。
番手につける馬が読めませんが、変に絡んでレースをぶち壊すような感じでも無いので、道中の各馬の立ち回りも、重要にはなってくるのではないかと考えています。
これらを踏まえて
本命は⑬タイトルホルダー
春の実績と昨年の菊花賞からも、自らのペースでレースが出来れば、この条件で国内最強馬はこの馬だと確信しています。
前走が初の海外遠征に加えて極悪馬場だったことから、疲労をどこまで回復されられるかという心配はしていましたが、これまでより早く入厩しているように、陣営としてもこのレースに向けて細心の注意を払っているようなので、この馬の強さに託します。
非根幹距離実績や中山実績、スタミナとパワー、どれをとっても申し分ないので、年度代表馬に相応しいとも思っています。
対抗は⑤ジェラルディーナ
超良血馬も気性面に課題があり、これまでは期待以上の結果が伴っていませんでしたが、4走前から重賞でも結果が伴ってきて、2走前から前走と充実した結果となってきました。
その2走も、トラックバイアスの恩恵を認めつつもロンスパ戦でしたし、スタミナを活かした競馬の方が合っているようにも感じています。
夏場から使っているので、余力が残っていない可能性の不安はあるものの、父父父、母、母父とこのレースを制した血統面と継続騎乗のジョッキーも込みで、期待したくなります。
3番手は⑨イクイノックス
前代未聞の大幅な休養明けからクラシック1戦目を2着、続くダービーでも2着と世代でも最上位のレベルであることに間違いはありませんでした。
古馬との初対戦となった前走でも、逃げたパンサッラの逃げ切り濃厚なところを、届かないような位置から差し切って更に突き放した内容からも、現役馬でも最上位の能力を見せてくれました。
しかし、前走と2走前の舞台の東京競馬場のパフォーマンスがあまりにも鮮やかすぎる点、スタミナが問われるタフな経験が無い、などクリアしないといけない課題もあるので、この評価としました。
我が戦友の名言で『名馬に距離も舞台も関係ない』という言葉に、この馬が当てはまるのであれば、こちらの考えている不安を一掃する走りを見せてくれる可能性もあります。
その他では
⑩ジャスティンパレス
半兄がアイアンバローズであるように、本格化するのは来年とは思っていますが、2歳時のG1で2着と能力の片りんは見せていて、この秋の2走も非根幹距離で結果を出すなど、魅力のある1頭です。
ポジションも取れて、持続力勝負の方がこの馬の持ち味を活かせていますし、ディープ産駒のステイヤーであれば、十分にチャンスはあるはずです。
ただ、輸送の遅れの影響がどこまであるのか、阪神舞台の菊花賞の疲労度などを考慮すると、これ以上の評価は出来ませんでした。
ということで予想は
◎ ⑬
〇 ⑤
▲ ⑨
☆ ⑩
△ ③、⑥、⑦、⑱
このような予想となりました。
今年の有馬記念は、大穴の食い込みは無いという結論に至ったので、波乱決着にはならないと思っています。
まだホープフルSが残っているものの、このブログでの予想は今年が最後になる可能性が高いので、今年一年なかなか結果の伴う予想とはなりませんでしたが、最後に大一番となる有馬記念でご覧いただいた方へ貢献できればと思います。
一人でも多くの方の予想の参考になれば幸いですし、自分自身を含めて、多くの方と的中を分かち合える結果となることも期待しています。