東京優駿・考察②

昨日は、過去10年のダービーがどういった傾向にあるのかを、タイムから見ていきましたので、今日は別の視点から『考察②』と題して見ていきます

これは過去10年の好走馬(3着以内馬)を
左から
開催年
着順
当日の人気
ダービーでの位置取り
ダービーでの上がり3F順位
前走での位置取りを
表したモノです

過去10年の好走馬30頭中
上位人気馬(3番人気以内)の好走は19頭、対して4番人気以下での好走は11頭でした。さらに、6番人気以下での好走も7頭となっていました。
好走馬30頭に対して、19頭の上位人気馬の好走が多いか少ないかは、それぞれ捉え方があるとは思いますが、毎年およそ2頭が好走している計算となるため、比較的堅実に3着以内には来ていると思います。
それでも、上位人気馬で決着した年は2016年と17年の2回のみとなっています。その他の8回は4番人気以下の好走があることから、ココでは4番人気以下で好走した11頭に、どのような傾向があるのかを見ていきます。

上の表で示した4番人気以下馬の位置取りを見ると、2021年1着のシャフリヤールと3着のステラヴェローチェ(ダービーでの上り順位は共に1位タイ)以外は、4コーナーの位置が出走馬に対して半分よりも前目にポジショニングしていたことが分かります。さらに11頭中6頭が逃げ・先行馬でした。上位人気馬でも19頭中11頭が、出走馬に対して半分よりも前目に位置していました。
これは、ダービーが開催される週からはCコースに替わり、内ラチから6Mに仮柵を設置することによって、馬場の荒れた内側がカバーされ内目前目に有利なトラックバイアスが働くことや、中盤のタイムが緩むことによって息を入れられることなどが要因として挙げられます

また、4番人気以下で好走した上がり3Fの順位を見ても、2021年の1着・3着の1位タイ以外は、4位タイ以下となっていて、上位人気馬でさえも上がり最速で勝利を挙げたのは3頭でした。好走馬30頭を上がり順位3位以内までに広げても、17頭と半数を超える程度だったことからも、ラスト3Fの上がりタイムと同等か、もしくはそれ以上にポジショニングの重要性がわかると思います。

最後に、4番人気以下で好走した11頭の実績を見てみると
2021年、1着のシャフリヤール
2018年、3着のコズミックフォース
2014年、3着のマイネルフロスト
以外の馬は、G2以上の連対実績を持っていました。

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