東京優駿・予想

先週は牝馬2冠を目指したリバティアイランドが、ただただ強いの一言という競馬で完勝。
勝ち時計も、過去10年で2番目に速いタイムでしたし、2着馬に付けた着差や道中頭を上げる仕草を見せたものの許容範囲内でした。今後の成長次第で、は歴代の3冠人馬に匹敵する名馬となることを予感した方も多かったことでしょう。
今週は、いよいよ今春のG1シリーズの大一番とも言えるダービーです。
今年で第90回と節目の開催となりますし、個人的にも3年連続的中しているので、何としても連続的中の継続と今シーズンの鬱憤を晴らすことができるよう、しっかりと予想していきます。

土曜の馬場はCコース替わり、週の前半に雨は降ったものの、その後は天気にも恵まれていたようですし、内側の痛みは軽減されてかなり時計の速い高速馬場でした。
トラックバイアスは、内も残れていましたし外からでも差し込める、内外フェアな馬場でした。
日曜も同様の馬場と考えて良さそうです。

展開は、逃げ候補は内からトップナイフ、大外枠のパクスオトマニカかドゥラエレーデあたりになってくるでしょう。すんなりとトップナイフやドゥラエレーデあたりが逃げると、そこまで速いペースにはならないと思っています。ただ陣営からのコメントや皐月賞、先週の騎乗からもパクスオトマニカが逃げると、こちらの想定を超えた騎乗をするジョッキーなので、大逃げもあり得るかもしれません。その場合は、番手の馬がペースをコントロールすると思うので、実質スローから平均ペースにはなるはずです。後半は、ラスト3Fの瞬発力勝負よりも、ラスト5~4Fのロンスパ戦を想定しています。
現段階での完成度や能力は勿論のこと、高速馬場への適正、後半の持続力など総合力勝負のダービーとなると考えています。
これらを踏まえて

本命は②スキルヴィング
初戦こそ取りこぼしましたが、その後は3連勝し前走も余力残しと、陣営も前走とのセットでこの大一番を考えていたようなので、陣営の思惑とこれまでのパフォーマンスを信じて、この馬を本命に。
勝ち時計からも、今年の出走馬を見れば通用するレベルと思っていて、ココ2走こそ安全に外を回していますが、3走前は馬の間を割る競馬も出来ているので、枠を活かした騎乗をしてくれるはずです。
血統的にも、父と母父は去年の2着馬で母母父にダービー馬、トニービンやボールドルーラー系を持つなど、ダービーで勝負できる血統です。
毎日杯からダービー制覇や東スポ2歳Sから皐月賞で2着、京成杯から皐月賞馬が出るなど、この馬とこの鞍上なら、青葉賞からダービー制覇という呪縛も払拭してくれると考えています。

対抗は⑤ソールオリエンス
展開や馬場、外で膨れるというこの馬の弱点も幸いし、嵌りすぎた感はあるものの、やはり前走の勝ち方はインパクトがありました。
初戦の持続ラップでの勝利、2走前や前走での加速ラップなど、後半の持続性能は世代トップクラスであることに間違いありません。
ただ、高速馬場への対応やインパクトのある勝ち方の反面、大味な勝ち方がこの大一番での綻びとなる可能性も拭えず、またジョッキーのコメントもトーンダウンしているように感じたので、この評価としました。

3番手は⑪ハーツコンチェルト
5月生まれであることを考えると、4走前は人気を裏切ったとはいえ走ったと思いますし、3走前や2走前はこの馬の適正外のレースだったことから、当然と言えば当然の結果だったのでしょう。
やはり前走が示したように、左回りの広いコースがベストの舞台で、余力残しとはいえ本命馬に肉薄した内容からも、舞台適正を活かして皐月賞組を上回る可能性もあると思っています。
近年の勝ち馬に合致する血統ではありますが、前走からの上昇度の疑問やこれまでの後ろからでの脚質という不安があることから、どこまで上位争いしてくれるかという評価です。

その他では
①べラジオオペラ
前走こそ意味不明の先行競馬となりましたが、高速馬場適性や直線での加速力、スピードの持続力など絶好枠を活かして見直せると考えていますが、この距離への不安はあります。
⑦フリームファクシ
今年のメンバーであれば、素材や能力では劣るとも思いませんし良馬場で改めて見直せますが、やはり道中の折り合いが課題となるでしょう。
⑭ファントムシーフ
前走は、道中の落鉄がありながらも3着と皐月賞組では上位争いし、2走前の直線での持続力は通用するとは思いますが、高速馬場への対応と血統からそこまで高い評価は出来ませんでした。

ということで予想は

◎ ②
〇 ⑤
▲ ⑪
△ ①、⑦、⑭
△ ③、⑩

このような予想となりました

今年は皐月賞が、道悪馬場でのハイペースと皐月賞組の比較が難しかった半面、上位との入れ替わりも十分可能性としてはあり得ると考えています。
先週のリバティアイランドほど、皐月賞馬も展開や馬場が向いたことも否めませんし、去年の1・2着馬ほど破壊的な後半性能を持っているとも思えず、人馬共に若さや脆さを孕んでいると思っています。ただし、高速時計にも対応しつつパフォーマンスを上げてくる可能性もあるので、その場合は波乱の無いダービーとなることも想定しています。

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