優駿牝馬・予想

先週のヴィクトリアマイルは、創設されて19回目と新しい部類のG1ですが、波乱の歴史は過去の結果が示しているように、まさかのブービー人気が勝利と今年も波乱となりました。ペースが流れる想定でもしていなければ買える馬でもありませんでしたし、展開想定そのものが間違っていたので、外れるべくして外れた予想となりました。しかし、21年目にしてG1ジョッキーの仲間入りを果たした津村騎手と、重賞初勝利がG1だったテンハッピーローズは見事の一言に尽きます。
先週は、本命馬が出遅れという想定外のことが起きましたが、結果として見当違いの予想だったので、仕切り直しの1戦として、的中を目指していきたいと思います。
今週も、5年連続で2桁人気馬が好走し波乱続きに加えて、近年は的中した記憶すらも無いというハードルの高いレースですが、頑張ります。

土曜の東京は先週に引き続き、勝ち時計も上がりも速い高速馬場でした。
トラックバイアスも同様に、外からでも差せる馬場だったことから、内外の差はそれほど無くフラットな馬場という印象です。

展開は、逃げることを示唆しているのは、ヴィントシュティレとショウナンマヌエラなので、どちらかになるでしょう。全馬が初めての距離となることから、前半はスローから平均ペースくらいの流れを想定しています。道中も極端に動く馬がいなければ淡々と流れていくでしょう。
今年は、人気馬が比較的後ろの位置にいると思うので、後半の動き出しは速くなればラスト5Fから、溜めるようであればラスト4Fからペースが上がると想定しています。
全馬が未知の距離なので、道中の折り合いとスタミナの要素は勿論のこと、後半の持続力も問われるレースを想定しています。
これらを踏まえて

本命は⑦ステレンボッシュ
この世代の王道路線でもある、阪神JFと桜花賞の結果が1・2着の着順が入れ替わっただけということからも、能力としては世代上位のレベルにあることは明らかです。
3冠牝馬を2頭手掛けた国枝師曰く、2頭と比べて距離に関しては心配が無いとのコメントが出ていて、血統からも距離が伸びてパフォーマンスを落とすとも思えず、2冠も視野に入るはずです。
これまではテン乗りでも結果を残しているように、折り合い面も不安もありませんが、唯一の不安は今回のジョッキーではあるので、馬以上に気負い過ぎた挙句にヤラかさないことを願うばかりです。

対抗は⑫チェルヴィニア
前走は、予定したレースを使えなかった長休明けや大外枠など、能力を全く出せずに惨敗となりましたが、距離が伸びる今回は巻き返す余地は大いにあると思っています。
2走前の後半3~5Fのタイムが、前半が遅かったことはあるにせよ評価していて、血統も父がハービンジャーで母がこのレース2着のキングカメハメハ産駒ということからも、パフォーマンスを上げてくる可能性はあるはずです。
ルメール騎手が騎乗ということもあり、ココまで人気することは意外でしたが、前走が負けすぎだったことから、能力を過大評価していることも否定できません。

3番手は⑰タガノエルピーダ
桜花賞組よりも、マイル以上の経験をして結果を出しているアドバンテージはあるですし、3走前のジャンタルマンタルとの着差を考えても、チャンスはあると思っています。
この馬の母からは、障害G1で3着した仔やステイヤーズS2着の仔がいて、この馬自身の血統が母父キングカメハメハに母母父トニービンなので、牝馬同士ならこの距離も対応できるとみています。
ただ、出遅れる可能性のあるジョッキー、2走前には逃げ馬すらも交わせなかった内容、前走が少頭数でレベルに疑問の残るメンバー、大外枠など不安材料も多いものの、通用する能力はあると思います。

その他では
⑬スウィープフィート
⑭ライトバック
この2頭に関しては、桜花賞やエルフィンSの結果と内容からも、それほど差が無いように感じていて、後半の爆発力という点ではどちらも最後に突っ込んでくるだけの能力はあります。
それでも、どちらも折り合い面という最大の課題が付きまとっている以上、距離が伸びて能力を出せずに終わる可能性を考えると、この評価となりました。

ということで予想は

◎ ⑦
〇 ⑫
▲ ⑰
☆ ⑬、⑭
△ ①、⑤、⑩、⑮

このような予想となりました。
このレースに関しては、苦手意識しか無いものの、例年以上に予想に時間を割いたので、今年こそは苦手意識を払拭できる結果に期待しています。
また、連続的中という高い壁に阻まれていますが、来週はいよいよ春のG1シリーズの大一番でもあるダービーなので、あらゆるハードルを越えたうえで挑めるように願うばかりです。

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