賛否両論渦巻く中、開幕した東京オリンピックもいよいよフィナーレを迎えようとしています。
日本国内だけでなく世界的に新型コロナウイルスが蔓延するなか、極めて稀だと言っていいほどの世界的スポーツイベントも1年の延期や開催すら危ぶまれる事態で、選手もコンディショニング、モチベーションを維持するのに非常に大変だったと思います。
メダルを期待されるプレッシャーを物ともせずメダルを獲得した選手には『おめでとうございます』という言葉を、惜しくもメダルを逃した選手には『お疲れ様でした』という言葉を送ります。
何よりコロナ過で暗い話題ばかりか、各地で災害が続くなか多くの感動、勇気、笑顔を与えてくれた全アスリートの方々には感謝の言葉以外見つかりません。
本当にスポーツの持つチカラに多くのパワーを貰いました。と同時に、このような輝きに満ちたアスリートを政治利用しようとする不届き者には、今秋にも国民からの制裁が待ち受けていることでしょう。
本題に戻して、今週は真夏のダート重賞2戦と年に1度の番組構成となっています。
ココでは3歳重賞のレパードSを予想していきます。
今年は、前走重賞となる馬が1頭しかいないこともあって、重賞ながら全馬条件クラスという異例のメンバーレベルからも難しさが伺えると同時に、春のOPクラスに間に合わずここをステップにG1へと駆け上がる馬が出てきても不思議では無く、そういった隠れた実力馬を見つけるレースとなるかもしれません。
土曜の新潟ダートは、晴天続きでかなり乾いた状態となり例年通り先行有利の馬場と見ています。それでも台風の影響から多少の雨が降る事も考えられますが、極端な高速状態とはならないでしょう。
展開は、かなり先行馬が揃いましたしコースがコースなので先行争いは序盤から激しくなるとは思いますが、そんな時に限ってスンナリ隊列が決まってしまう事もあるので悩みどころではあります。
これまでのレースからでは、内からレプンカムイ、オセアダイナスティ、スマートパルフェ、ロードシュトローム辺りが主導権を握ると思いますが、折り合いに不安のあるメイショウムラクモがどういったポジション取りをするか、という事も展開に影響を及ぼす可能性はあります。
これだけ先行馬がいるので、テンの2Fは流れるとしても1角から2角にかけてはタイトなコーナーとなるので一息入り、向こう正面で緩んだままであればメイショウムラクモ辺りが動いていく想定です。
比較的中盤で緩むメンバーでも無いでしょうし、前傾戦となりながらも3角から4角もタイトなコーナーの為差し馬にはやや厳しい展開を想定しています。
本命は⑨ハンディーズピーク
前走は少頭数とはいえ古馬相手の2勝クラスを勝ち上がり、2走前には後にOPクラスと交流受賞を連勝しJDDでも3着したウェルドーン相手に着差をつけての完勝、唯一負けた3走前でもJDD2着のゴッドセレクションとの着差を考えれば、世代上位の能力を持っていると思っています。
血統面でも父マジェスティックウォリアーは、このレースで2年連続好走しているボールドルーラー系であり、起伏の少ない左回りコースという点ではダートの本場米国と共通していて、血統での後押しもあるはずです。
この枠なので揉まれる心配は少なくスムーズに運べるとは思いますが、この馬よりも内に先行馬が揃ったことでどこまでポジションを取れるか、という不安は持ちつつもキャリアから底を見せていない部分も魅力と考えています。
対抗は②レプンカムイ
前走は大外枠から先行して勝ち馬には差されましたが、勝ち馬が内枠からロスなく運べたことを考慮すればこの枠からスンナリ先行することが出来れば、簡単には止まらないと見ています。
左回り実績と距離という部分の不安はありませんが、この馬よりも外に先行馬が揃ったことで序盤から足を使いすぎてしまう危うさと、ポジションが思った以上に取れなかった時には揉まれるしまう事はプラスとは言えません。
オールマイティーな活躍馬を輩出するキズナ産駒で、母母父がアリダーなど母系からダート適性を上手く引き継いだ印象からもココでも好走を期待しています。
3番手は⑮メイショウムラクモ
この馬も前走では古馬相手に圧勝し、全3勝を挙げたなかでの着差を見ればこのメンバーレベルであればあっさりと勝ち切るほど抜けた存在ではあるとは思います。
それでもこれまで取りこぼしも目立つように、折り合い面での不安は決して小さくは無い不安となりますし、初めての左回りと器用さを感じない部分では全幅の信頼は置けませんでした。
最年長ジョッキーとなる鞍上には、レジェンドとなる岡部幸雄氏を超える最年長勝利記録更新を期待と前に壁をつくりにくいこの枠でどういった競馬を見せてくれるのか、という期待しながら能力では抜けているものの危うさも持ち合わせている人気馬なのでこの評価としました。
という事で予想は
◎ ⑨
〇 ②
▲ ⑮
△ ④、⑤、⑥、⑦、⑧
このような予想となりました。
オリンピックでは、アスリートの方々から素晴らしいパフォーマンスといい意味での刺激を頂きましたので、散々な結果となっている夏競馬の巻き返しに繋がればと思っています。
繰り返しとなりますが、メンバーレベルや展開も読みにくく非常に難解なレースながらもこういったレースを的中できれば夏競馬の嫌な流れを払拭でき、何より自信にもなるので的中を願います。