昨秋のG1シリーズで、一番の盛り上がりと話題性を集めたと言っても決して大袈裟ではないJCからおよそ1年、今年も秋のG1シリーズで1、2を争うであろう3強対決となりました。
サラブレッドも生き物である以上、各馬にストロングポイントがあり、ウィークポイントが存在する中で3強の序列通り決まるのか、その他の付け入るスキは無いのか、を考えながら予想していきたいと思います。
が、明日はもう一つ、国政選挙という大切な選挙も行われます。
以前にも一度政治について触れましたが、今の日本において非常に大切な法律や予算を決定する機関である国会を動かしている国会議員。この国会議員を選択する選挙権を持っている以上は、投票には必ず行くべきであり、国民一人一人が意思決定出来る方法だというのが持論であります。
『どうせ行っても行かなくても』『興味がない』『1票で何かが変わるわけでもない』なんて考えずに、今の世の中や各種政策に満足していれば、これまでの与党であった自民党や公明党に、満足していなければ、これまでの与党であった自民党や公明党以外の候補者や政党に投票すればいいと思います。
せっかく与えられている投票権なので、秋天に投票する前でもレースを見た後でもいいので、投票へ行かれることをお願い致します。
本題にもどり、今週からBコ-ス替わりということもあって、土曜のレースでは先週までの差し馬場から内目前目が残れる馬場へとシフトした印象を持ちました。それでも決め手のある差し馬であれば、十分に届く馬場でもあるので、これまでの上がりタイムや順位などは確認しておいた方が良いでしょう。
時計的にも、若干パワーを要する馬場とは見ていますが、それでも速い上りは出ていたものの、あいにく天気予報を見る限り雨の心配もあって、どのタイミングで雨が降り始めてどの程度馬場に影響を及ぼすのかが分からないので、パンパンの良馬場とはならずに多少は雨の影響があることを考えてはいます。
展開は、確たる逃げ馬不在となる中でどの馬がレースメイクをするのかが悩ましいのですが、トーセンスーリヤやカイザーミノル、外からならカレンブーケドールやヒシイグアス、好枠を活かして上位人気馬にはキレ味勝負は劣るポタジェ辺りまでが逃げ候補と考えています。
どの馬が逃げても、スロー濃厚はほぼ確定的となり、前後半差で2秒くらいの後傾戦となるのではないかと考えています。
後半の5Fからは分散気味にラップは上がっていくとは思いますが、例年通りであればラスト3F目最速という考え方となります。勿論、馬場次第というところは頭に入れおく必要はあります。
これらを踏まえて
本命は⑤エフフォーリア
前走では高速馬場のなか、ラスト5Fのロンスパ戦から2段階加速と厳しいレースを僅かの差で2着、前々走では稍重馬場ながらロンスパ戦で後続をちぎった内容からも、好走スポットが広く十分に古馬相手でも通用するだけの能力はあると思っています。
これまでのレースからも好位を取れるだけのセンスがあり、何より強調したいのが、この馬の坂地点での加速力は一線級の古馬相手でも引けを取らないことです。
血統的にも、多少渋ってもこなせるはずですし、これまでクラシックで好走しココに駒を進めて好走した馬よりもチカラは上とは考えていますが、長休明けでの折り合い面と2走前にゴール前で差されたように若干持続面で不安はあります。
それでも馬場が渋って他馬が持ち味を削がれるようであれば、勝ちも見えてくるとは思います。
対抗は⑨グランアレグリア
正直、天気予報で雨の可能性が無ければこの馬を本命と考えていました。
これまでのマイル実績や東京実績からも、前半スローとなればほぼワンターンのこの距離はこなせるとみていましたが、馬場が悪くなればスタミナ面での不安はあるので、この評価としました。
初の2000の3走前は極悪馬場が全てだと思いますし、稍重までであればアーモンドアイを破ったようにマイルまでは問題は無いはずですが、距離が伸びてこれまで同様に、歴代名馬にも劣らないキレ味と高いレベルの持続力が維持できるのであれば、前人未到の3階級制覇も見えてくるはずです。
一部で不安視されているエントラップの手術も、全身麻酔ではなく処置的なもののようなので、この馬に関しては、馬場に尽きるのではないでしょうか。
3番手は①コントレイル
無敗の3冠馬も3冠達成以降は勝ちあぐねていますが、2走前はギリギリ間に合った状態や前走は極悪馬場と敗因は明らかです。
あの状態で先着を許した唯一の相手がアーモンドアイだった能力は疑いようはありませんが、早期に完成しすぎたこともあり、血統的な成長力や初の58キロという斤量を更に克服できるのかは未知数なので、上位人気馬では疑っています。
この最内枠も好ましいとは言えないはずで、外から被されるリスクが高いコース形態で出して行ったら行ったで、この馬の持ち味の持続力が最後に響く可能性もあると考えています。
しかし、3強以外のメンバーレベルを考慮すれば好走しても驚きは無いと言うことも事実です。
その他では
④ポタジェ
先行策、仕掛けどころを早くして渋とさを活かせる展開となれば、3走前の相手関係からも食い込む余地はあるとは思います
⑧サンレイポケット
今回はかなり仕上がっているようですし、3強のどれかが伸びあぐねた場合に時計の掛かる馬場、終いの確実性からは面白いとは思います
⑭カレンブーケドール
冬毛が出ている点は気になりますが、この馬も時計が掛かったり前々で渋とさを活かせれば舞台は合うはずなので、安定感を無視は出来ません
という事で予想は
◎ ⑤
〇 ⑨
▲ ①
△ ④、⑧、⑭
このような予想となりました。
馬券を買う以上は高配当に期待もしたいのですが、3強が同時に走る最初で最後のレースなので無事にゴールすることは勿論、それぞれが持ち味を十分に引き出しそれぞれの能力をぶつけ合うような、競馬史に残るようなレースを期待しています。