先週の秋華賞は人気決着とはいえ、オークス上位組を評価することが出来て、結果も着順が入れ替わっただけと、何とか流れは持ってくることが出来たのかなと思っています。G1シリーズが本格化するなか、この流れは大切にしていきたいとも思います。
今週は、3歳牡馬クラシックの菊花賞となりますが、皐月賞・ダービーの連対馬が出走しないのは65年ぶりだそうで、ある意味歴史的な菊花賞となります。長距離のカテゴリーは種牡馬価値の観点からも存在感が薄れているものの、過去10年の勝ち馬を見渡すと種牡馬として活躍していたり、これからの活躍が期待される馬ばかりなので、やはり『強い馬が勝つ』という格言は生きているように感じます。
今年は、春の重賞実績馬と夏の上がり馬の構図が、色濃く出ているようなメンバー構成なので、個人的にも好きなレースの一つである菊花賞は、是非とも的中出来るよう頑張りたいと思います。
土曜のレースを見る限り、時計面は先週に引き続き好時計が出ていて、高速馬場と見て良さそうです。
トラックバイアスも、内回りコースでも外からでも伸びてきていたので、フラットな馬場と言えます。
しかし去年のレースを観ても、4コーナーでは馬群の半分より前に位置していた馬が好走していたことから、あまり後方に構えすぎても届かないイメージは持っておいた方が良いかもしれません。
展開は、ここ3走逃げられずに結果の出ていないビーアストニッシド、周りの出方次第ではと、コメントのあるセイウンハーデス、先行力が武器のアスクビクターモアなど、どれが逃げるのかは難しいところですが、初の距離ということもあって、序盤から流れるイメージは持ちにくいです。
おそらく前半はスローで入って、中盤も極端に緩んで後半のラスト4Fのロンスパ戦という、去年同様のレースを想定しています。近2走、向こう正面から捲って先団に取り付く競馬をしている、ディナースタの動きによっては、向こう正面のもっと早い段階からレースが動くことも十分に考えられます。
後半は、持続力とスタミナが要求されますし、ゴール前の坂もあるのでかなりの消耗戦となり、今年も京都開催とは違ったカタチの菊花賞となるでしょう。
これらを踏まえて
本命は⑭アスクビクターモア
皐月賞では、トラックバイアスに泣いたものの掲示板確保、ダービーでは決して先行馬には楽な展開で無かったにもかかわらず、決め手の差で先着された2頭に次ぐ実績を評価しました。
前走や4走前の中山でのロンスパ戦での安定感、血統面でも父ディープインパクトに母父がレインボウクエスト、母も欧州型ということでスタミナレースも心配はなさそうです。
しかし、初の関西遠征や鞍上が関西圏での長距離レースの実績不足は否めませんが、そこは田村調教師がダービーのように的確な指示を出してくれるはずなので、この馬の地力に託します。
対抗は⑬ディナースタ
近2走が1・2勝クラスとはいえ、向こう正面から捲って先頭に立って3コーナーからそのまま押し切る内容から、スタミナはかなりのモノと感じました。
しかも前走に関しては、稍重の洋芝だったことからも距離に関しては不安は無く、去年の勝ち馬と同じ父で母母がニジンスキー系なので、血統背景からもこの舞台は合っていると思っています。
それでも、大味な競馬が通用するのも下級クラスだからという見方もできるので、過度な期待は出来なかったのでこの評価としましたが、これまで挙げた勝利が小回りコースの非根幹距離ということから、楽しみな存在であることに間違いないでしょう。
3番手は⑤ヤマニンゼスト
今年は、人気馬や有力馬に長距離G1という意味ではやや心許ないジョッキーですし、その点この鞍上と前走の内容はかなり不気味な存在と見ています。
前走も腹を括って内に拘ったそうですし、直線も狭いところを割ってきたことは、このレースでも活きてくるはずです。
去年の2・3着馬と同じロベルト系✕ディープインパクトという配合、母母父がサドラーズウェルズという血統面での不安は無いものの、夏場使われていたことと前走以上の出来は期待は出来ないかもしれません。
その他には
①ガイアフォース
前走と前々走の内容と勝ち方からも、この夏最上位の上がり馬という評価はしています。
それでも、2走前の高速馬場での中距離がベストという見方で、母父クロフネということが引っ掛かっているものの、父と母母父からこなせて良いとも思っています。
③プラダリア
前走はあくまでも叩き台だったようで、上積みはかなり見込めてダービーの5着という実績からも、無視は出来ない存在です。しかしこの馬も母父クロフネでガイアフォース以上に母系は米国血統なので、あまりこの舞台には合わないとは見ています
ということで予想は
◎ ⑭
〇 ⑬
▲ ⑤
☆ ①、③
△ ④、⑫、⑮、⑰
このような予想となりました。
印としてはややこしくなりましたが、フォーメーションで購入すると考えていただければ、ある程度の序列は分かっていただけると思います。
去年も夏競馬が散々な結果から、秋と冬のG1シリーズで巻き返せましたし、先週の的中から流れは作れたと思っているので、思い入れのある菊花賞を的中できれば、勢いづいてくると前向きに考えています。この舞台での菊花賞も来年は行われないので、これまでと違うレースを楽しみたいとも考えています。