G1シリーズも佳境に入ってくるなか、世界的な大イベントのサッカーW杯も始まり、連日熱戦が繰りひろげられています。これまでの夏開催では無く、今年は中東のカタールが開催国ということもあり、この時期の開催ということもあって、自分の中でもピンときていませんでした。しかし、優勝候補のアルゼンチンがまさかの初戦敗退、日本が優勝4回のドイツに逆転勝ちと、始まってみたらやはり面白く寝不足気味ではあります。それでも優先すべきは競馬の方ですし、今年も僅かとなったので日本代表を見習って、逆転回収できるよう頑張っていきます。
今週は、国内最高賞金で古馬王道レースのジャパンカップですが、3冠馬3頭の競演に沸いた2年前や3冠馬コントレイルの鮮やかな復活勝利となった昨年に比べ、メンバーレベルは格段に落ちてしまったことは否めません。大手生産牧場の使い分け、2000Mやマイルでの層が厚くなった弊害はあるものの、3年連続的中しているレースなのでシッカリと予想していきます。
土曜のレースでは、雨の影響があり芝は良馬場でしたが、ダートは終日稍重でした。それでも芝の時計としては、まずまずの時計でしたし上がりで33秒台前半が出ていたことからも、雨の影響はそれほど感じませんでした。日曜は天気も良さそうなので、もう一段くらいは軽い馬場となるでしょう。
トラックバイアスは、差し馬の勝利が目立っていたものの先行馬も残せていたので、フラットには近い馬場だと思います。それでも内から4・5頭分よりも外の方が伸びていたように感じます。
展開は、逃げ馬はユニコーンライオンで間違いなく、先行馬も外目に集中したので隊列はスンナリと決まるはずです。長休前のユニコーンライオンであれば、前半はスローで後半のロンスパ戦と読みやすかったのですが、今回はパンサラッサとまではいかなくても、ある程度離した逃げ方をするかもしれません。後続を離した場合でも、2・3番手辺りはスローとなるはずなので、例年通り前半はスロー、中盤も極端に緩むことなく後半のラスト5~4Fのロンスパ戦を想定しています。
ただし、ロンスパ戦でもラスト5~4Fからジワジワとラップが上がりつつ、直線でもう一段ギアチェンジ力が求められるような、古馬王道レースに相応しいようなロンスパ戦となると思っています。
これらを踏まえて
本命は⑥ヴェラアズール
これまでは足元に不安があったようでダートを使われていましたが、5走前から芝に転向してからは、着実にステップして前走では重賞初挑戦で勝利と充実期と言っていいでしょう。
芝の転向後の5戦も全て上がり最速を記録していて、前走も物差し的な立ち位置のボッケリーニに対して、ゴール前は突き放すレースぶりからも、今年のメンバーなら確実に好走してくると思っています。
重賞では結果の出ていない血統やG1でどこまでヤレルのかとなりますが、それらを覆すだけの充実度だと見ているので、鞍上も含めて期待しています。
対抗は③ヴェルトライゼンデ
長期の休養明けとなった2走前は上手く乗れていなかったとは言え、エリザベス女王杯を制したジェラルディーナに先着した内容からも、この馬もチャンスが十分にある一頭と見ています。
小回りコースにも実績を持ちつつも、直線の長い左回りの方がこの馬のストロングポイントである、ロンスパ性能を最も引き出せると思いますし、立ち回りも含めてこの枠と鞍上はプラスになるでしょう。
前走があまりにも負けすぎていて、オールカマーで負けた馬のその後のレースを見ても、チグハグというか噛み合わない結果が続いていることから、この評価としました。
3番手は⑮シャフリヤール
賞金とボーナスも含めて最も本気度の高い馬であるはずですし、リピーターレースとして去年くらい走れれば、勝ち負け出来るメンバーレベルということに間違いは無いでしょう。
前走も好評価したこの馬の武器である持続力面は、去年のレースとダービーで証明してくれていますし、実績面では日本馬の総大将という位置付けに異論はありません。
しかし、期待した前走の負け方と着差から、近年のダービー馬にありがちな、仕上がりが早すぎるがあまり成長力に欠ける面があると見ている点は、少なくは無い不安点と思っています。
ということで予想は
◎ ⑥
〇 ③
▲ ⑮
△ ⑧、⑩、⑭、⑰、⑱
このような予想となりました。
もう一頭の人気馬ダノンベルーガに関しては、トモに不安があるためこれまでは間隔を空けて大事に使われてきたのに対して、今回の詰まったローテは不安視したものの、能力面は認めているので押さえまでにしました。
去年は、このレースから怒涛の快進撃が始まりましたし、今年もG1は残すところ数えるほどとなったので、相性の良さをいい方向に持っていけるような結果となることを期待しています。
直近2年は、人気決着となっているレースですが、今年は人気馬の不安が大きいとは考えているので、波乱があるとも考えています。