サッカーW杯の日本代表が、今回こそはベスト16の壁を突破してくれると期待したものの、惜しくもという言葉では足りないくらいの試合をしながらPK戦で敗退し、今回もベスト8とはなりませんでした。それでも、W杯優勝経験国であるドイツやスペインを相手に逆転勝ちした結果は色あせることなく、日本サッカーの歴史に刻み込まれるはずでしょう。また、多くの選手の流した涙も今後、将来の代表が壁を突破できれば、無駄な涙となることは無いと信じています。
競馬界でも、歴代4位の勝利数を誇る福永ジョッキーが、調教師試験に合格し来年の2月をもって引退するという、ニュースが駆け巡りました。父親である洋一さんにあんな事もあったので、人気実力ともに現役屈指の福永ジョッキーの引退は寂しく思います。しかし、福永家悲願のダービーを3勝しましたし、福永ジョッキー自身が選択した今後の人生と調教師としてのダービー制覇、活躍を応援していきたいと思います。
今週は、ホントに様々なことがあり、週末の競馬も牝馬2歳G1に香港国際競争と慌ただし過ぎるくらいの1週間となりますが、何とか阪神JFを的中し中身のある1週間だったと言えるよう、予想していきます。
土曜の阪神でのレースは、外回りでのレースが1レースしか無く内回りとの比較はアテにし辛いものの、ロングラン開催やBコース3週目とはいえ時計は速く、逃げ先行馬がかなり好結果だったことから、内前有利の馬場と見て良さそうです。
それでも、スプリントに適性のある先行馬がそのまま残せるレースでも無いので、土曜のトラックバイアスをそのままこのレースに当てはめるのは危険と考えています。
展開は、これまで逃げて勝ってきた3頭いますが、テンのスピードと最内枠ということでサンティ―テソーロが逃げるレースを想定しています。その他の馬の可能性も持ちつつもこの馬のスタートはかなり速いので、序盤から潰し合うようなことはしないはずです。サンティーテソーロが逃げた場合、例年通りの序盤の3Fは流れて、中盤2Fで緩み後半はラスト3Fの瞬発力勝負と見ています。
前半の追走力は勿論のこと、ゴール前の坂を超えるパワーや坂を越えてからも失速をしないことも必要となるとは思っています。
これらを踏まえて
本命は⑨リバティアイランド
デビュー戦の上がりは、平坦コースの開幕週でのモノなので鵜呑みには出来ませんが、前走が直線で前が壁となり、外から勝ち馬をやり過ごして追い出すという脚を余した格好でしたし、むしろ我慢を経験させるという意味では良い前哨戦だったと思っています。
枠も真ん中となり、前哨戦の活きてくるはずで下げ過ぎることも無ければ、組み立てやすいように感じているので、現時点でのこの馬のパフォーマンスを出してくれれば、崩れる事も無いと思っての本命です。
ただし、鞍上がコロナに感染した影響で最終追いに跨がれなかったことや、初の右回りなど不安材料はありますが、この時期の2歳馬はどの馬も不安材料を抱えているので、クリアしてくれると信じます。
対抗は①サンティーテソーロ
近2走が逃げて上がり最速を繰り出すなど粘り込むタイプでは無く、着差を見ても直線でひと脚使えるタイプの逃げ馬ということで、トラックバイアスを活かしたレースが出来れば楽しみな存在です。
鞍上も逃げ馬でのペースメイクは実績がありますし、この馬のペースでコントロールしつつ直線で後続を突き放すようなレースが出来れば、決め手のある馬もなかなか捕まえられないとも思います。
逃げてこのレースを制したレシステンシアや、4コーナーを先頭で制したメジャーエンブレムほどの能力の持ち主かと言われれば、半信半疑なのでこの評価としました。
3番手は⑯ドゥーラ
2戦連続して牡馬を相手に勝ち上がってきたことは評価していて、これまでのレースを見ても自在性があるので、後ろから大外を回すような大味の競馬とはならないと思います。
これまで3走連続上がり最速と、牡馬を相手にしても後半の性能は通用するはずですし、スピードとパワーを持つドゥラメンテに、母父がスピードの持続力を補完できるリファール系なので、血統的には距離短縮でもこなしてくれるはずです。
これまでがすべて洋芝の札幌でのレースなので、直線の長い本当の意味で能力が問われるコースということから、これまでのレースとは大きく変わる点にどこまで対応できるかという事を考えて、この評価としました。
その他では
⑭ブトンドール
近年のこのレースのトレンドとなっている2年目種牡馬の産駒、追走力と決め手を備えていますが、父が短距離で活躍したことから1Fの延長をこなせれば楽しみな存在です。
ということで予想は
◎ ⑨
〇 ①
▲ ⑯
☆ ⑭
△ ⑤、⑥、⑰、⑱
このような予想となりました。
日曜は香港国際競争での日本馬の活躍も楽しみですし、このうえない文字通りの競馬一色の1日となるので、国内レースは的中させて有意義な1日となることを期待しています。
年末の大決算となるグランプリ、有馬記念のファン投票の最終結果も出たので、ラストスパートを掛ける意味でも今後に繋がるレースとなって欲しいモノでもあります。