菊花賞・予想

先週は単勝オッズが示していたように、リバティアイランドが4コーナーでは、外を回しつつ先頭を射程圏に入れ、直線では一気に先頭に躍り出ながら後続を寄せ付けない見事な勝ちっぷりで、牝馬クラシック3冠を達成しました。オークス出の着差もそうですし、このレースでの勝ち方を見ても歴代の名牝に匹敵する能力であることは間違いなく、今週に発表された次走のJCでのイクイノックスをはじめとする、古馬との対戦も非常に楽しみになりました。
今週は、牡馬クラシック最終戦となる菊花賞です。
今年は皐月賞馬とダービー馬が、菊花賞で相まみえるというのは23年ぶりだそうで、尚且つ春のクラシックでの3着までの馬も参戦と、かなりレアなケースかもしれません。ただ、イクイノックスなどの古馬の強豪を避けた形との見方もでき、ダービーが特殊なレース且つ、低レベルだったとも思っているので、これはこれで楽しみなレースとなったと言えるでしょう。
個人的には、菊花賞というレースは好きなレースでもあるので、3年ぶりとなる京都開催での菊花賞を的中出来るよう、予想していきます。

土曜の京都は、2週連続で雨の影響を受けたこともあり、時計は標準レベルという印象でした。
トラックバイアスは、やはり馬場の内側が傷み始めたこともあって、外差しにシフトしていました。
日曜は、若干時計面で軽くなるかもしれませんが、バイアスは土曜の傾向は変わらないはずです。

展開は、逃げるのは3枠の2頭のどちらかとなるでしょう。もしくは、スタートと序盤のペース次第ではトップナイフが逃げるか、1週目のホームストレッチでハナに立つ可能性も、この鞍上なのであり得るかもしれません。
ダービーがダービーだっただけに展開も読み辛く、3枠の2頭のどちらかが逃げてペースが落ち着くのか、両馬が後続を離して3番手以降がドスローになるのか、ココは全く鞍上が鞍上だけに読めません。ただ、序盤からスローであれば向こう正面で動いていく馬もいるでしょうし、道中も極端にラップが落ちなければ、坂の下りからのラスト4Fのロンスパ戦となるとは考えています。
全馬がこれまで経験したことの無い距離でもあるので、折り合いはもちろん大事な要素となりますし、2週目の3コーナーを過ぎてからの持続力や、直線が平坦なのでラストの上がりも必要なレースとはなると想定しています。さらに、土曜の外伸び馬場というのもポイントになるでしょう。
これらを踏まえて

本命は⑭ソールオリエンス
単純に戦績を見てもこの世代では能力上位であることは間違いなく、皐月賞では展開が味方したとは言え、およそ届かない位置からの直線一気でクラシック馬に。
前走も前哨戦としては悪くない内容でしたし、勝った馬とのコース取りの差と賞金加算のための仕上がりの差だと思いますし、前走の2頭のパフォーマンスは抜けていたとみています。
それでも、舞台実績どころか経験すらも少なすぎる点や右回りでの4コーナーでの不器用さ、初の関西遠征など不安も多いものの、フィエールマンで実績を持つ厩舎力で乗り越えてくれると信じています。

対抗は⑪サトノグランツ
前哨戦をきっちりと勝ち切っていて、京都経験と実績を持つアドバンテージは大きいと思いますし、2走前こそ大外枠プラス隣が落馬と序盤からの不利がありましたが、今回は中団くらいには付けてくるはずです。
これまでのレースを見てもそこまでキレる脚は無いものの、坂の下りを利用しての持続力勝負はいかにも合っているように感じていますし、長距離実績豊富な厩舎力も魅力ではあります。
血統面でも、晩成型に出ていてこのレースも制した父に、母系が欧州型と近年の好走血統には合ってはいますが、やはりこの馬も長距離となると極端に成績の落ちる鞍上不安は小さくありません。

3番手は⑧サヴォーナ
2走前に条件戦を勝ち上がってTR2着での出走と地味ではあるものの、6走前にはスキルヴィングの2着や5走前にはサトノグランツの2着、4走前の2着馬も土曜に2勝クラス勝ちと、能力の片りんは見せていました。
これまでの3勝も差し切ったものや先行してのもの、逃げ切った地など脚質に幅がある点はこのレースで活きてくると思いますし、そろそろ大舞台での一発のある鞍上の出番とも思っています。
それでも、前走こそ渋とく脚を使っての2着でしたが、キレるタイプでも無く直線でのスピード要素は欠けているようにも見えるので、勝ち切るイメージまでは持てませんでした。

その他には
⑰ドゥレッツァ
2走前のラスト5Fは神戸新聞杯に次ぐ速さですが、鞍上がどのように乗ってくるのか不気味ながらも、試練の大外枠や距離不安は否めないのでこの評価としました。

ということで予想は

◎ ⑭
〇 ⑪
▲ ⑧
☆ ⑰
△ ⑦、⑨、⑫、⑬

このような予想となりました。
どの馬にも大きな不安材料があり展開すら読みにくいということもあって、3着以内に来る可能のある馬を優先的に印上位としました。また、何度も取り上げているように、ダービーが特殊過ぎるレースだっただけに各馬の能力比較も難しく、かなり難易度の高いレースだと思います。
春の牡馬クラシックでは、的中出来ない結果となったので、最終戦となる菊花賞で的中して今年のクラシックを締め括れればと期待しています。

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