過去には、アーモンドアイ、ジェンティルドンナはこの舞台を勝って3冠牝馬へと飛躍、オルフェーヴルは負けはしたもののその後は牡馬3冠を達成、ミッキーアイルもG1馬となり、近年出世レースとして定着したシンザン記念、今年は舞台を中京競馬場へと変えてココから羽ばたく素質馬が現れるのか、注目の集まるレースとなります。
近年のこのレースの傾向としては、各馬の多くが初対戦でキャリアの浅い若駒同士、この時期としてはあまり意味を持たないクラス分け等から人気の盲点となっていたり、実力が過小評価されていたりと人気薄の台頭が毎年のように非常に難解な1戦となります。
今年のメンバーも前走重賞から参戦、格上挑戦、ココが2戦目であったりと多彩なキャラのメンバー構成となりました。
今年は中京開催、年明け2日目でのAコース使用という事もあり、土曜のレースでは比較的好時計は出ていてトラックバイアスは若干ながら内有利の傾向ではありますが、4角は見た目にも芝の傷みは見て取れますし決め手さえあれば差し馬も好走しているので、日曜のレース次第ではバイアスも変わってくることも想定して予想していきたいと思います。
展開としては、逃げ馬不在でレース傾向同様読みにくいのですが、気性面に課題があって尚且つ乗り替わりのダディーズビビット、内枠を利して幸ジョッキー、外から出脚のいいバスラットレオン辺りが押し出される格好になりそうです。
あるいは金杯のように意表を突いた逃げ馬が出てくる可能性もあるとは考えています。
古馬のこの舞台であれば、道中は淀みなく流れるというのが一般的ながらこの時期の若駒なので、前半は折り合い重視でスロー、流れたとしても前後半イーブンくらいを想定していて、直線も長いことからラスト3Fの瞬発力と最後までしっかりと脚を伸ばす持続力面も問われる後半の総合力勝負と想定しています。
本命は①マリアエレーナ
2走前は大外枠で常に外々を回らされて、前半でポジションを取ったが故に最後まで伸びることが出来ませんでしたが、それでも勝ち馬との差は詰めていることから内回りも良くなかったのかもしれません。
しかし同舞台の前走では、後方で足を溜め大外を回しながら直線では一気に突き抜けて完勝といったこともさることながら、坂部分での加速、追い出してからの伸び方には目を見張るがあり、父クロフネ✕母父ディープインパクトという血統背景からも左回りの1600Mであれば十分通用するとは思っています。
勿論前走のメンバーレベルをそのまま鵜呑みには出来ませんし、鞍上も日曜は芝のレースがこのレースのみという大きな不安材料はありますが、前走のように前半は足を溜めての後半勝負になれば人気薄ながら好勝負に期待しての本命とします。
対抗は⑬ロードマックス
前走は直線で1番人気馬の真後ろから追い出すものの壁となって、まともに進路を確保できたのがラスト300Mでありながら上り3位の後半性能はココでも勝負になると思ってこの評価とします。
直線で進路があれば2走前で2着に好走したように持続力は中々のモノがありますし、この枠であれば道中で下手に内に潜り込んだりさえしなければ大外を回してでも進路は確保でき、鞍上もヤルことはハッキリとしているようなので初重賞制覇もあるでしょう。
それでもどちらかというとキレ味よりもいい脚を長く使うタイプだけに、展開とポジショニングという部分では若干注文がつくだけに対抗までとしました。
3番手は⑩バスラットレオン
3走前にはその後のG1で1着、3着馬に次ぐ3着とチカラのあると事は見せてくれましたし、前走もG1で4着とマイルの早い流れにも対応できていたことから安定して走れるタイプだとは見ています。
半面先行力はありながら常に何かに差されるという後半部分での決め手に欠ける印象であり、先行力と立ち回りだけでは中々難しいというのは戦績からも明らかではあります。
マイル2戦目、前走の結果がフロックでなければ当然勝ち負けまで期待できますし、ココが見極めどころという位置づけにした為この評価としましたが、厩舎期待の若駒ですし前走くらい走ることが出来ればアッサリの場面もあるとは思います。
という事で予想は
◎ ①
〇 ⑬
▲ ⑩
△ ②、③、⑤、⑥、⑮
このような予想としました。
1番人気馬は一本被りの人気ながら盤石の1番人気とも思えず、飛べば高配当も期待できますし、人気薄にも例年同様チカラがばれていないような馬もいるので手広くはなりますが、いい結果となることを期待しています。