先週は横山武史ジョッキー、エフフォーリア共々若き才能の融合によって、牡馬クラシック1冠目の皐月賞を制しました。しかし、道中に動きのある中でも馬のチカラを信じ全く動じることなくリズム重視の姿勢といい、手ごたえを感じていたとはいえ有力馬が動き出しを開始しているにも関わらずスペースを見つけるまでの冷静な判断とプレッシャーをモノともせず満点の結果を出す姿には感服いたしました。
これで晴れてG1ジョッキーの仲間入りとなりますし、親子での皐月賞制覇も武親子、福永親子に続いての3組目となり、祖父も含めて親子3代G1制覇は史上初という事なので、正に華麗なる一族となりました。
今週はG1シリーズも中休みとはなりますが、トライアル2戦と日本馬も参戦する香港での海外G1もあるので忙しいながらも楽しみな1日となりそうです。
今週は過去10年のオークスでも10頭がこのレースから好走しているフローラS予想と致します。
土曜の府中のレースでは、やはり開幕週らしく超が付くほどの高速馬場でしたし、例年ほど完全な前有利の傾向では無いようには感じましたし、速い上りを出せる馬であれば届くようなレースも見て取れたのでフラットな状態と見ています。
明日には午後から雨が降り出しそうではあるものの、それほど馬場への影響は無いとは思われます。
展開としては、明確な逃げ馬不在となり前走を踏まえればジェニーアムレットとなりますが、枠とジョッキーを考えれば絶対にハナとまではなりそうにもなく、そうなれば内から3頭くらいが候補には上がりますが、去年ほど流れることは考えにくく今年は例年通りのスローからの後半に特化したレースとなり、内目のポジショニングを活かすか上がりを活かすか、といったレースを想定しています。
本命は⑨パープルレディー
初勝利を挙げるまでに3戦を要してはしまいましたが、前走では牡馬を相手に2400Mという距離で追い比べを制し上り最速という事を考えれば、初の重賞となりますがチャンスは十分にあるはずです。
このメンバーの中ではグローリアスサルムに次ぐ持ち時計を持っていますし、母母父には3年連続好走が続くトニービンという事も後押しとなりそうですし、近年1勝クラスからの活躍を見れば流れとしても向いていると思います。
ただし、肝心のゲートが安定していない点は大きな不安要素となり、ポジションを取れずにとなる危うさは持ち合わせていますが、この馬の後半要素での能力であれば通用すると信じての評価としました。
対抗は⑦メイサウザンアワー
未だ1勝馬の身とは言っても、桜花賞4着のアカイトリノムスメ相手に最後は離されましたが食らいついた前走の内容から人気以上に走れていいはずですし、血統からも距離が伸びてこそだと見ています。
この枠を活かせるだけのポジションも取れる可能性は高く、開幕週の馬場の恩恵も活かせれば渋とさを活かした粘り込みが出来ると思っています。
血統的に軽い馬場が合うかとなると疑う部分ではありますが、持続力を問われた2走前のように早目に動いていく形がベストとなるはずなのでそういう点ではこの乗り替わりはマイナスとも思えないので人気以上に評価しています。
3番手は③ユーバーレーベン
一頓挫あった前走に比べれば順調にこのレースへと調整できているようで、上昇度という事を考慮すればチカラは通用していいはずの1頭となります。
上り最速で肉薄した上位2頭がそのまま桜花賞でもワンツーという結果を見てもオークスへの出走権は是が非でも欲しいはずですし、後半要素だけ切り取れば勝ち負け出来るだけのモノは持っています。
それでも陣営も分かっているように、時計勝負になった場合とどうしてもスタートで後手を踏むので道中での位置取りを考えると怖さのある人気馬と言えますが、これまでの戦歴からこれ以上軽視はできないので3番手としました。
という事で、予想は
◎ ⑨
〇 ⑦
▲ ③
△ ①、②、⑥、⑧、⑭
このような予想となりました。
例年波乱の多いレースなので波乱決着を期待しつつも、各馬の能力比較でかなり難しい部分があるのでセオリー通り内目前目、上がり上位となりそうなメンバーをピックアップしながら時計勝負でも対応できる馬を狙っています。