小倉記念・予想

オリンピックが終わり、新型コロナウイルス感染者の急増と季節外れの前線の影響により全国各地で災害に見舞われています。人災と天災に追い打ちをかけられている状況なので、世間はお盆期間と言えども外出予定を入れずに専ら競馬に専念できる状況となっています。
それでもこの大雨の被害は甚大なモノとなっていますし、先ずは身の安全の確保こそが先決です。
特に九州、西日本での被害は今後ますます報告されてくるはずですし、被害に遭われた方のことを考えると呑気に競馬予想なんてしていていいのか正直悩むところでもあります。
心苦しくも、フルゲートには遠く及ばずメンバーレベルとしてもかなり手薄となった、サマー2000シリーズの小倉記念予想と参ります。

土曜というより小倉競馬場では、今週1週間にわたって雨の降らなかった日は無かったと言えるほど天気は崩れ土曜日も終日不良馬場となりました。
極めつけは10レースで、レースが始まる頃に突如大雨に見舞われてレース映像ですら雨のカーテンに遮られることになりましたし、天気予報を見る限り土曜の夜から日曜にかけては雨が降る事は無いとは思いますが確実に道悪は残るはずです。
そうなればオリンピックでの中断期間に回復していた馬場への影響も少なからずあるので、トラックバイアスに関しては明日のレースを確認した方がいいでしょう。

展開は、内からファルコニアやグランスピード、テーオーエナジー、ショウナンバルディ辺りが主導権を握っていくとは思いますが、如何せんこの少頭数なので各馬譲り合う形となることも十分考えられます。グランスピードやショウナンバルディが出していったとしても、序盤からペースが上がることは無いはずで向こう正面までの前半はかなりゆったりとした流れとなるでしょう。
そうなれば馬群は凝縮しやすくなりますし、直線の短い小回りコースで2コーナーから下り坂が続くコース形態からラスト5Fから4Fのロンスパ持続力勝負となるはずです。
明日のトラックバイアスがどういう状態になっているかがカギとなると思っていて、そこまで内が荒れなければ先行馬はある程度踏ん張れるでしょうが、メインレースまでに芝のレースが7レースもあるのでその間に馬場が一気に傷んでくれば中団からの台頭もあると考えています。
こればかりはメインレースまでのレースを見てみないことには何とも言い難く、ココではある程度フラットな感じで予想していきます。

本命は⑥ダブルシャープ
3歳時以来の重賞挑戦となりますが、少頭数となったことや連日の雨の影響を受けた馬場、序盤からの追走面で楽になることはこの馬にとってはプラス材料となるはずで、尚且つコース実績と道悪実績からこのメンバーレベルであれば通用すると見ています。
これまで長く条件クラスで勝ちあぐねていましたが、条件戦で差のない競馬をしていたメンバーも重賞で好走したりOPクラスのレースで結果を出していることから、相手なりに走れますし条件としては一番崩れにくいと思っています。
それでも2Fの距離延長とタフな消耗戦となった場合には抜群の適性がある訳ではありませんし、レース開催時の馬場が先行馬も残れる状態であれば不安があることも確かですが、脚を出し切る形であれば重賞で好走しているメンバー相手でもヤレるとはずです。

対抗は⑤ショウナンバルディ
この馬に関しては、サマー2000シリーズへの本気度と近3走の充実度を素直に評価していて、前走こそ差す形での好走でしたが本来の先行力と小回りコースでの立ち回りを活かせる条件としてはチャンスはあるはずです。
血統的に道悪はこなせていいはずですし、その道悪の前走も前残りの展開の中しっかりと差し込んできていて持続力勝負となれば展開利も見込めます。
しかし、今年に入ってすでに7戦目となり前走も消耗するレースだったので疲労度という部分ではかなり消耗しているとは思いますが、1週前追いで自己ベストをマークしていることから本当に充実期であれば楽しみな存在となるでしょう。

3番手は⑦ヒュミドール
この馬もOPクラスに昇級して以降重賞の壁に跳ね返されてはいますが、4、5走前は距離が長すぎた向きもありますし、前走もジョッキーが『かわいそうな競馬に、もっと上手く乗れていれば、、、』とのコメントからもチカラ負けとは思えません。
何より3走前が、着差こそついたものの上位3頭はG1での連対実績馬だったことを考慮すれば、十分に重賞級のチカラはあるとも見ています。
タフなレースになればこのメンバーであれば見劣る事はありませんが、持続力勝負への適正というところではやや疑いたくなる部分もあるのでこの評価としました。

ということで予想は

◎ ⑥
〇 ⑤
▲ ⑦
△ ②、③、⑧、⑨

このような予想となりました。
サマーシリーズも後半戦に突入して、結果が残せていない身としては何とかこの夏に爪痕を残せればとも感じつつ、この少頭数は願っても無いチャンスと捉えています。
最後になりましたが、この大雨で被災された方や大切なモノを失った方には心からのお見舞いを申し上げます。併せて1日も早い復興と復旧も願っています。

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