桜花賞・予想

春のG1シリーズが開幕したかと思えば、波乱続きで春の嵐を感じさせる今シリーズとなっています。人気、実力ともに本命と目された2頭がことごとく馬券圏外はおろか、掲示板にすらも載らないという信じ難い状況に加えて、どちらも去年、大ブレイクを果たした武史ジョッキーということも、不運だけでは片付けられない結果となっています。更に付け加えると、2つのレースは近年のトレンドである直行ローテでは無く、いわゆる前哨戦を使っていた馬が勝利となっていたことからも、この流れが継続するのかどうかということにも興味を持っています。
牝馬クラシック第一弾となる桜花賞が、近年のトレンドという流れのレースになるのか、今春の傾向となるのか非常に難解な1戦とはなりますが、しっかり予想していきます。

土曜のレースを見る限り、昨年同様でBコース替わりの開幕週ということもあって、馬場は高速馬場と言っていいほどの時計は出ていました。それでも完全に前が残って内有利という状況ではありませんし、決め手があれば差し届いていたのでトラックバイアスとしては、フラットに近い状態だと見ています。日曜になって気温が上がって、もう一段軽くなる可能性はあるとは考えています。

展開は、内からダートで逃げているカフジテトラゴンか陣営とジョッキーが宣言しているパーソナルハイが主張していくレースとなるでしょう。どちらが逃げても溜めて逃げるとは思えず、序盤から流れるペースをイメージしています。先行勢もそれなりに揃いましたし、この2頭のペースには無理には付いてはいかないとは思いますが、序盤のポジショニング争いにも注目です。
中盤も緩むことは無く、前後半のペースとしては平均からやや前半が速くなるでしょう。道中の追走力と立ち回り、後半の持続性能といった総合力勝負のレースを想定しています。
これらを踏まえて

本命は⑥ウォーターナビレラ
前走は、前哨戦仕上げで馬込みでの競馬を試してみたりと、勝負度外視の競馬だったように思います。
その経験は活きるはずですし、2走前のインが壊滅した馬場での前傾戦で、唯一先行馬として好走した能力は世代上位と見ています。スタートが速くてポジショニングセンスがあり、立ち回りが上手く持続力勝負を活かせる枠でもあります。
決め手勝負になると分が悪いので何かに差されることは否定しませんが、3走前のように逃げ馬を行かせて自らがレースを組み立てることが出来るので、流れるペースで後続が脚を使わされるようであれば、最も崩れる心配のない馬だと考えての評価です。

対抗は⑯サークルオブライフ
この馬も前走は先行策でどこまで脚が残るのかを試したような感じですし、やはり2走前のように序盤は急かさず後半の持続力を活かしてこそなので、今回は控えた競馬をしてくるはずです。
陣営も話しているように、瞬発力があるタイプでは無いので流れてくれた方が、この馬の持ち味を活かせる展開にはなるとは思いますし、前走よりも踏み込んだ仕上げをしているようなので好勝負にはなるはずです。
それでも、2走前は完全な外差し馬場と展開が嵌ったことは間違いなく、先行馬が残るようであれば差し届かない可能性もあるので、ここまでの評価としました。

3番手は③アル―リングウェイ
前走の勝ち時計が過去10年でも2番目のタイムであり、それを番手の競馬から引き出していて、人気上位馬とは未対戦という魅力があります。
勿論、勝ち時計は馬場やペースに左右されるので鵜吞みには出来ませんし、重賞勝ちの2走前の勝ち馬も世代上位のマイラーとは言えないので、ココでどこまで通用するのかは半信半疑ではあります。
それでも、先行力を活かせる枠でこれまで距離を伸ばしながらと対応力もあり、近年のチューリップ賞組以外から勝ち馬が出ているトレンドを踏襲すればチャンスのある一頭だと見ています。

その他では
⑧、⑪と皐月賞馬を父に持つ産駒としては、この2頭に注目していて嵌れば十分に好走は可能だと思っています

ということで予想は

◎ ⑥
〇 ⑯
▲ ③
△ ①、⑧、⑪、⑫、⑱

このような予想となりました。
個人的には、実績も技術もあるジョッキーのガチンコ勝負も楽しみですが、若手ジョッキーのフレッシュで思い切った騎乗にも期待はしているので、武史ジョッキーに対しては期待と不安が入り混じっているので今週も1番人気というのは複雑ながらも、一刻も早くG1の舞台での彼が輝くことを期待しつつも押さえまでの評価としました。
馬の能力としては、現時点ではこの世代で上位だとは思っているものの、前走からの上積みを考えるとあまり強くは狙えないことも理由ではあります。

全国的に気温も上昇しているので、ここら辺でシッカリ的中させて馬券も上昇気流に乗せていければと思っています。

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