安田記念・予想

第89代東京優駿~日本ダービー馬~
    ドウデゥース
6万人を超える観衆に見守られるなか行われた日本ダービー。見事栄冠に輝いたのは、後方から進めたドウデゥースでした。経験したことのない観衆のなかでさえ落ち着いた姿、レースが流れたとはいえ焦る様子もなく、レース全体を支配しているかのような人馬一体の走りに、多くの観衆と競馬ファンが酔いしれたことと思います。
ファンファーレでの掛け声、ゲートが開いて観客席を通り過ぎる際の拍手、4コーナーからゴールでの大歓声、ウイニングランでの『ユタカコール』。どれもこの2年間失われ忘れかけていたモノが蘇り、競馬の醍醐味を思い出せてくれました。そして、何と言っても馬上での武豊ジョッキーも絵になりましたし、流石の存在感でした。この後の凱旋門賞挑戦も発表されたので、ダービー馬として堂々と世界と渡り合う姿にも期待しています。

今週は、春のG1シリーズ東京ラウンドの締めくくりとなる、安田記念を予想していきます。
土曜のレースを見る限り、ダートが稍重でのスタートでしたが、芝は32秒台という速い上がりも出ていたので、先週と同等かやや軽い馬場状態となっていて高速馬場という印象でした。
トラックバイアスは、全てのレースで先行馬が残ってはいたものの、若干外差し馬場へとシフトしているようにも感じ、懸念された雨の降り出しもレース直前のようなので、土曜の馬場傾向を素直に踏襲していきます。

展開は、前走で逃げた馬がいませんが、おそらくホウオウアマゾンが逃げる格好になるでしょう。或いは揉まれるのを嫌ってカフェファラオ辺りを考えています。ペースとしては、前後半で平均を想定しているものの、例年であれば中盤の2Fも11秒台のラップを刻むレースなのですが、今年は若干緩むことも考えています。それでも、バランスを取れるジョッキーなので、スローペースにはならないとは思っています。
後半は、中盤の2Fが緩めばラスト3Fの瞬発力勝負、緩まなければスピードの持続が問われるレースとなるので、ココの見極めが難しいところですが、どちらにしても速い時計の決着となるはずです。
これらを踏まえて

本命は⑬ソングライン
前走は、躓いたことはあの位置なので不利としては見ていなくて、それよりもジョッキーが反省点として挙げていた、道中に位置を下げたことが全てと見ています。
ギアチェンジ力よりも持続力で勝負するタイプなので、あの位置からではアレが精一杯でしたし、むしろ2着馬との着差を考えれば、巻き返す余地は残していると思っています。
前走は内枠も仇となりましたが、今回は揉まれる可能性の低い枠、6走前のように高速馬場でペースが流れてこそ、状態面でも前走の反動は無いようなので、この馬の得意とする舞台で再度期待します。

対抗は⑨シュネルマイスター
去年の安田記念とマイルCSでは、レベルの高い古馬の一線級のマイラーと対等に渡り合いましたし、その一線級が引退した今年は、この馬がこの路線に君臨していくと考えていました。
しかし、初の海外やナイター競馬などもあって調整が狂ったようですし、1週前の陣営のコメントからも歯切れのいいコメントとも受け取れなかったので、この評価としました。
去年のパフォーマンスからも能力面には疑いようがないだけに、このオッズというのはやはり状態面としか思えず、取りこぼしどころかそれ以下も危惧しています。

3番手は⑦ファインルージュ
前走は直線で躓いた不利さえなければ、勝ち馬を逆転とまではいかなくても楽に2着は確保できたはずですし、オークス以外は崩れていない安定感は見逃せません。
速い時計にも桜花賞では対応できていて問題はなく、本命馬同様、ペースが流れて良さが出るタイプであることもこのレースにおいては強味となります。
しかし、前走がキッチリ仕上がったように感じましたし、陣営としても狙ったレースだったこともあり、中2週で状態面でどこまで維持できているか、テン乗りが必ずしもプラスとも思えないため3番手までとしました。

ということで予想は

◎ ⑬
〇 ⑨
▲ ⑦
△ ③、⑧、⑩、⑮、⑯

このような予想となりました。
先週は、ダービーという誰もが狙っているレースで的中でき、ようやく明るい兆しが見えてきたので、安心することなく連続的中を目指していきたいと思います。
また、去年が絶好調と胸を張れる春のG1シリーズから一転、6月から悪夢の3か月的中無しというドロ沼に陥った苦い経験もあるので、安心した時に足元を掬われることも承知しています。
まだまだ勢いに乗れるレベルでは無いことも分かっているので、コツコツと一つ一つ目の前のレースに集中していきたいと思っています。

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