アルゼンチン共和国杯・予想

先週の天皇賞・秋は、イクイノックスが見事に差し切ってG1初勝利となり、キタサンブラック産駒にとっても嬉しいG1勝利で、初年度産駒にして親子制覇となりました。
何より、レースを盛り上げたのは大逃げを打ったパンサラッサでしたし、ラスト1Fまではもしかして...とも思わせてくれましたし、歴史と伝統のある天皇賞としては、競馬の醍醐味の詰まったレースでした。しかし、イクイノックスが差し切ったから良かったものの、離れた番手グループのジャックドールについては、後半は瞬発力勝負にしてしまいましたし、もう少し乗り方があったかと個人的には思っていて、あのままパンサラッサが逃げきってしまっていたら大凡戦となっていたので、改めて勝負事は紙一重なんだと思い知らされました。
今週は、G1は中休みと言えども週中にJBC2022が開催され、土日も4重賞と購入された方からすれば、かなりのハードスケジュールとなったと思われます。そんな今週は近年、このレースを制した後にG1勝利を挙げたり、好走する馬もいるので古馬の出世レース的な立ち位置となっているアルゼンチン共和国杯を予想していきます。

土曜は京王杯2歳Sの勝ち時計が、過去10年でも2番目に速い決着となったことからも、今週も高速馬場は継続と見て良いでしょう。
トラックバイアスはちょっと読みにくいものの、午前中は差し馬が好走しているレースが見受けられましたが、午後からは前残りが目立っていたことから、馬場が乾いたことで前が止まりにくくなっていると推測しているので、内外フェアな馬場とは思いつつ、若干前が残りやすい馬場という印象です。

展開は、キングオブドラゴンかアフリカンゴールド、ブレークアップ辺りが逃げていくと思います。それでも前半はゆったりと入ってスローペースは間違いないと思います。中盤もペースが引きあがるイメージは持てず、キングオブドラゴンかアフリカンゴールドが逃げる展開であれば、ラスト5Fから4Fのロンスパ戦となるでしょう。アフリカンゴールドが、急遽の乗り替わりのジョッキーなのでどう乗ってくるのかは読めませんが、キングオブドラゴンが番手としても瞬発力勝負になる可能性は低いと考えています。
これらを踏まえて

本命は⑤テーオーロイヤル
前走は距離が足りなかったこともあると思いますが、内を立ち回った馬に利のあるトラックバイアスでしたし、今回は距離が伸びてスタミナも問われるレースとなれば、崩れる可能性は低いと見ています。
先行力もありますしこの枠なので距離ロスの心配も無く、好位もしくは中団よりも前から競馬が出来ることも、今日の馬場を見る限りプラスに働くと思っています。
春天3着ですが、この馬自身はゴール前は歩いているようなレースでしたし、3走前もメンバーレベルを考えると抜けた能力とは思えないので、この馬の能力を測るレースとも考えています。

対抗は⑰ハーツイストワール
素直に東京実績と長距離適性、血統もトニービン内包のハーツクライ産駒で母母父にロベルト系と、このレースにマッチした血統背景に期待します。
正直この大外枠は嫌いたいのですが、中団くらいには付けてくれるでしょうし、条件戦時には速い上がりも出しているので、これまでの好走馬と似たモノは持っていると感じています。
しかし、前走が札幌のリステッドからというのは良い印象はありませんし、重賞レベルで足りない可能性もあるものの、好走するチカラはあると評価しました。

3番手は③ユーキャンスマイル
近走を見ても、長距離で総合力が問われるレースだと能力を衰えはありますが、上がり勝負であればまだまだ通用することは前走で確認できましたし、前走よりもスタミナ寄りのレースならチャンスはあると見ています。
斤量も据え置きの57キロなら問題なく、しっかり脚を溜めることが出来るこの枠も、今回評価する一因となりました。
それでも、どうしても後ろからとなりますし、今日のように前が止まらない馬場であったり、直線で上手く捌けない可能性はありますが、上がり上位が好走するこのレースには適性はあると思います。

ということで予想は

◎ ⑤
〇 ⑰
▲ ③
△ ⑥、⑧、⑪、⑬、⑯

このような予想となりました。
秋のG1シリーズは予想としては、間違えていないという自信は持てましたし、流れも悪くは無いと思っているので、結果を残して来週からのG1シリーズへと向かいたいと考えています。
今週はG1はありませんが、今年も残すところ2か月となったので、ラストスパートをかける意気込みでこのレースに臨みたいと思います。

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