先週の令和初となる天覧競馬となった天皇賞・秋は、イクイノックスが従来のレコードタイムを0.9秒も更新するという、まさしく競馬史に残るような圧巻とも言えるレースとなりました。また、一騎打ちを期待した身としては、ドウデュースが武さんの突如のアクシデントによる乗り替わりで、不運とも取れるレースでもあったと思っています。
ただ、このレースを引っ張ったジャックドールのペースと鞍上のコメントからは、到底理解しがたいモノでしたし、去年のこのレース以降の乗り替わりも然るべきタイミングであったと思います。
それでも、あのペースを3番手から押しきったイクイノックスは、世界ランキングナンバーワンに相応しい走りでしたし、天覧競馬の盛り上がりとしても申し分ないレースでした。
個人的には、イクイノックスの勝ちっぷりには最大の賛辞を惜しみませんが、逃げ馬のレースメイクという部分では納得いくモノでは無かったので、馬券が外れた以上に疑問の残るレースでもありました。
今週は、G1シリーズは中休みとなりましたが、交流G1・JBCや日曜早朝には本場アメリカでのBC、土日での4重賞と競馬好きにはたまらない週末となります。
ココでは日曜メインのアルゼンチン共和国杯を予想していきます。
土曜の東京は、準メインの上がり3Fで32秒台が出て、メインの2歳重賞でもレコードの更新と相変わらずの高速馬場でした。
トラックバイアスも先週と同様に、差し馬も勝っていたようにフェアな馬場という印象でした。
展開は、アフリカンゴールドかディアスティマが逃げるでしょう。ディアスティマがスンナリと逃げるようであれば、目黒記念のように落ち着いた流れからのロンスパ戦となるとは思っています。ただし、アフリカンゴールドが主張するようであれば、序盤は多少速くはなるとは思いますが隊列が決まれば、流れは落ち着くでしょう。実質ディアスティマの動き次第にはなるとは考えているので、中盤も動きは無く、後半のラスト5Fもしくは4Fのロンスパ戦を想定しています。
高速馬場でもあるので、ロンスパ戦で持続力が必要ながら、直線でのひと脚も必要なレースにはなってくると考えています。
これらを踏まえて
本命は⑨ゼッフィーロ
4走前に距離を伸ばして条件戦を勝ち上がり、その後もリステッドで3着し重賞でも崩れず走れていることから、距離を伸ばしてこそこの馬の良さが活きるレースになってように、感じています。
2走前こそ今回と同舞台で、直線ではほぼ絶望的な最後方から4着していて、前走では叩き台といえども実績馬相手に直線スムーズなら2着もあったような3着でしたし、スタミナを問われる条件が合っていると思います。
どうしても位置取りに不安はありますし、ディープインパクト産駒には鬼門のレースながら、今回は鞍上強化で勝負には来ていると思いますし、母がドイツ生産で欧州型でスタミナの不安も無く、ココに来て能力が開花していることから、この馬に期待したいと思います。
対抗は④チャックネイト
前走は開幕週の道悪でしたがメンバーも揃っていて、前半から淡々と流れて中盤でも緩まず、ラスト3Fの時計を見ても、重賞でも通用するレベルの能力は持っているはずです。
血統も、父がトニービンを持つハーツクライで母父ロベルト系と、このレースの好走血統も持ち合わせていて、昇級戦でも好走してくるとは思います。
前走の六社Sとこのレースとの関連性も高いものの、高速馬場への適性や本命馬が除外ならモレイラJを起用するはずだった経緯からも、ちょっとこの鞍上では心許ないためこの評価としました。
3番手は⑰マイネルウィルトス
骨折明けの4走前にいきなり4着と重賞では走れるところは見せてくれて、その後の2走こそ物足りない結果ではありますが、見限るにはまだ早いとも思っています。
過去にも2着が2回ある同舞台でのレースでのありますし、今回は早くから鞍上を決めていたことから、ココを狙ってのローテにも思えるので、この評価としました。
それでも7歳以上の好走が過去10年で無いので、この人気とは言っても色気を持って狙うにはリスクがあるとも思っているので、直線でどこまで上位に迫ってくれるか程度に考えています。
ということから予想は
◎ ⑨
〇 ④
▲ ⑰
△ ②、⑤、⑪、⑬、⑯
このような予想となりました。
今週はG1シリーズが中休みですが、来週からのことを見据えると勢いは付けておきたいですし、一長一短のあるメンバーでもあるので、配当妙味を求めつつ的中できればと考えています。
日曜は早朝からアメリカのBCを観戦しつつ日本馬の応援もあり、スケジュール的にはハードながら、このレースの的中も目指しての週末競馬を楽しみたいと思います。