先週は、上位人気の2頭が崩れることは無いと思っていましたが、結果としては波乱という結果となり、人気馬の不安要素がそのままレースに反映され、つくづく競馬の難しさを実感しました。
しかし、展開も嵌ったとはいえ突如の乗り替わりで、14年ぶりのG1勝利という結果には最大の賛辞を贈るとともに、これまで休み明け2戦目ではことごとく敗れていた馬を立て直した陣営の努力も、G1初勝利と最高の結果となりました。
個人的には、3週連続的中を目指したものの、精査そのものが甘かった結果だったので、今週から気持ちも新たに的中を目指していきたいと思います。
今週は、近年の結果からも出走馬のメンバー構成からも、G1の中でも最も波乱の起きないジャパンカップとなります。現役最強馬にして世界ランク1位のイクイノックスに、3冠牝馬リバティアイランドが挑む構図となり、観る方としては興味深い1戦となります。ただし、2週前までの登録馬が9頭だったことを考えると、寄せ集め感は否めず上位人気馬と下位人気馬の能力差はあり過ぎて、今年も堅い決着は濃厚と考えています。
土曜の東京は、最終週ながら高速馬場を保っていて、メインレースでは上がり3Fで32秒台が出ていたことからも、ペース次第ではジャパンカップも高速決着となる可能性はあります。
トラックバイアスも、内外フェアでフラットな馬場という印象でした。
日曜も特にバイアスで左右されることは無いとは思っています。
展開は、パンサラッサとタイトルホルダーという強烈な先行馬が揃い、特にパンサラッサは今さらよそ行きの競馬をするはずも無く、逃げ宣言も出たことから、去年の秋天のような前半57秒台で行くかもしれません。それでも、番手濃厚のタイトルホルダーが実質的なペースメイクとなるでしょう。
パンサラッサが逃げて、タイトルホルダーが5~7馬身、その後の後続が3~4馬身で続くようなイメージを持っています。パンサラッサは脚が持つまでの逃げを打つでしょうし、タイトルホルダーは中盤に一息入れて、後半のラスト5~6Fのロンスパ戦に持ち込むと考えているので、単純な瞬発力勝負にはならず、この2頭を差すにしてもかなりの持続性能と、スタミナの問われるレースとなることを想定しています。
これらを踏まえて
本命は②イクイノックス
今年初戦のドバイSCと前走の秋天が圧巻で、特に前走は勝ち時計もさることながら、逃げ馬の前半のペースメイクもどうかと疑うほどのペースを3番手から完勝と、歴史的名馬の中でも上位クラスと言っても言い過ぎでは無いでしょう。
その前走も、先行馬にはかなり厳しいペースでしたし、この馬のストロングポイントである持続力に加えて追走力も備わったとなれば、勝って当然といったレースを期待しています。
しかし、あのハイペースと勝ち時計からこれまで経験の無い中3週のローテと、陣営がこれまで以上に慎重に言葉を選んでいるようにも感じているので、どこまで回復しているかが焦点となるはずですが、萎んだ馬体と表現した2走前を思うと、パフォーマンスを落としても崩れる可能性は低いと思います。
対抗は①リバティアイランド
桜花賞・オークスでは、同世代の牝馬とはアタマ3つか4つは抜けているパフォーマンスを披露していて、前走こそゴール前は2着馬に詰め寄られたものの、危なげのない勝ち方でした。
その前走も鞍上曰く、直線で一気にギアを上げた方がダメージが残るので、コーナーから出し抜く形で極力ダメージが残らないように騎乗からも、ココで更にパフォーマンスを上げる期待さえ持てます。
オークスでは、道中12秒フラットが5F並ぶ中、ラスト2Fは持続ラップでしたが、これまで経験したことの無いペースとなるはずなので、その辺りで脆さを出す可能性もある為この評価としました。
3番手は⑤ドウデゥース
前走でこの馬をイクイノックスと遜色の無い能力という考えでしたが、今でもその考えに変わりは無く、その前走も直前のアクシデントで乗り替わりとなったものの、能力でカバーしてくれるという甘い読みが崩れた結果でした。
直前のテン乗りに加えて、馬自身も休み明けということもあって折り合いを欠いていましたし、あれだけアクシデントが続いての大敗後ですが、まだ見限るには早計という考えではあります。
しかし、主戦の武さんが乗れないことが発表されたのが月曜だったことから、準備する時間はあるにせよ、どうもこの騎手の学習能力は素人目に見ても疑問があり過ぎますし、追い切りでも跨ってない部分はかなり割り引く材料とはなります。
その他では
⑩ダノンベルーガ
陣営は、今はこの位の距離の方がこの馬のリズムとのコメントはあるものの、使える脚は短くスタミナの問われるロンスパ戦は合わないと思いつつ、馬券圏内の能力はあるとみています
③タイトルホルダー
これまでの戦績からも、この舞台よりもスタミナが問われるレースの方が合っていますが、番手からスタミナを活かす競馬にコントロール出来る展開利はあるはずなので、押さえておきます。
⑰スターズオンアース
前走が蹄の不安で回避した影響はあるとは思いますが、牡馬相手でも好走できていて、他馬がバテたところを差し込んでくるだけのポテンシャルはあるので、一応の評価はしました。
ということで予想は
◎ ②
〇 ①
▲ ⑤
△ ③、⑩、⑰
このような予想となりました。
G1馬が8頭参戦となりましたが、適性面や能力面を考慮すると、ココで勝負できる馬というのは限られていると思いますし、配当的も妙味は無さそうなレースでもあるので、観て楽しめる程度の勝負にはなると考えています。また、ドウデゥースには武さんが騎乗しての巻き返しにも期待していたものの、ケガの回復が思いのほか時間が掛かっているので、本命・対抗に加えて厚めに勝負する予定でしたが、不安要素が大きすぎるため、当初の予定よりも勝負度合いを下げざるを得なくなりました。
しかし、ことしのG1レースも数える程度になったこと、来月に良い流れを引き継ぐような結果をなることも期待しています。