有馬記念・予想

いよいよ年末の大一番にして、国民的イベントとしても定着している有馬記念となります。
これまで幾多の名勝負が生まれ、多くの感動と名場面の歴史を紡いできたこのレースも、1年を通して最も特別なレースと言ってもいいはずです。今年は現役最強馬にして世界ナンバーワンホースのイクイノックスがJCを最後に引退したものの、有馬記念の歴史上初となる3世代のダービー馬の参戦、G1馬が8頭参戦と非常に楽しみなレースとなりました。
先週の朝日杯FSが、何かの間違いかと思えるほどの大本線での的中だったので、先週からの流れをそのままに、勢いも借りて『有馬良ければ全てヨシ』となる結果になるよう予想していきます。

土曜の中山は、2015年(17年からハンデ戦)から有馬記念と同距離のレースとして定着している3勝クラスのグレイトフルSが、過去9年で最速のタイムに加えて、去年のこのレースの勝ち馬のイクイノックスの勝ち時計よりも速かったことから、今年の馬場状態はかなり良好でまずまずの時計の出る馬場となっていました。このレースの最速の上がりも33.9秒だったことからも、例年よりも軽い馬場状態で維持されています。
トラックバイアスは、先行馬も踏ん張れていましたし、差し馬もしっかりと脚を伸ばせる馬場だったので、内外の差はそれほど無い印象でした。それでも、直線では内から4~5頭目くらいが伸びていたので、大外を回すロスはかなりあるはずですし、各ジョッキーの進路取りも大きなポイントとなってくるはずです。

展開は、逃げるのはタイトルホルダーで間違いないでしょう。このレースがラストランとなりますし、状態面を抜きにして鞍上も悔いの無いレースをするはずです。そうなれば前半は61秒前後のペースにはなると思います。それでも、前走で道中から先頭に立ち押しきったことから、今回も同様の展開を示唆するアイアンバローズが、2コーナー過ぎて先頭に立つ可能性も大いにあるとは考えています。それでも、実質的なペースメイクはタイトルホルダーにはなるので、1~2コーナーにかけて息を入れた後のラスト5Fのロンスパ戦を想定しています。
例年であれば、コース形態や時計の掛かるタフな馬場でのロンスパ戦であれば、先行馬にはかなり負荷の掛かるきつい競馬となるのですが、今年は馬場状態が良好なので例年とは違う展開と結果になる可能性もあるとは考えています。
これらを踏まえて

本命は⑩ジャスティンパレス
去年の秋以降にチカラを付けた印象でしたが、今年に入ってから馬体重を大幅に増やして、更にチカラを付けていることは今年の戦績からも明らかとなっています。
前走こそ展開が嵌りましたが、それよりも春のG1の2戦を評価していて、時計の掛かるタフな展開の春天で鮮やかに勝利し、ペース対応力を見せた宝塚記念でも3着とこのメンバーなら能力上位なのは間違いありません。
それでも前走や前々走は、スタートが決まらず後方からの競馬となっているので、後方からねじ伏せるだけの抜けた存在でも無いので、スタートを決めて欲しいと願います。

対抗は⑤ドウデゥース
例年のような、時計の掛かるような馬場であればスタミナの不安もありましたが、今の馬場状態であればこの馬にもチャンスは出てきたとみています。
直線の長い東京コースがベストだとは思いますが、京都記念や皐月賞のようにコーナーでの機動力と、直線での決め手を活かせるとは思うので、武さんとの再タッグにも期待しています。
これまで勝ってきたG1が3戦目だったことからも、使い減りするタイプでも無いものの、今秋の2戦がチグハグ過ぎたので、どこまでお釣りを残せているのかという不安はあります。

3番手は⑬タスティエーラ
今年の3歳馬のレベルは、これまでの3歳世代よりも程遠い低レベルにはありますし、この馬の後半要素が古馬のG1レベルでどこまで通用するのか、懐疑的ではあります。
それでも、皐月賞では勝ち馬のインパクトがピックアップされますが、あの馬場と展開で先行して2着という結果や、菊花賞でも勝ち馬には離されたものの、脚の止まった3着馬よりも評価はしています。
菊花賞以来の2戦目ですし、更にチカラを付けている可能性もあり、総合力で勝負できるタイプだと見ているので、鞍上が再来日したことからも3歳馬ではこちらを評価しました。

その他では
⑯スターズオンアース
秋天から一頓挫あっての前走は、改めてこの馬の能力の高さを再認識したものの、明らかに不利な枠とこれまで非根幹距離実績が無いこと、東京コースがベストと見ているので、この評価としました。
しかし、不安要素を取り払うだけの能力はこの相手でもあるので、大外枠を克服するだけの後半要素もあるので、好走する可能性もあるとは考えています。

ということで予想は

◎ ⑩
〇 ⑤
▲ ⑬
☆ ⑯
△ ①、④、⑧、⑮

このような予想となりました。
いよいよ1年の総決算となるGP有馬記念ですし、締めくくりに相応しく結果となることを願います。
また、今年も1年を通して結果として結びつかず、なかなか思うような結果とならなかったにも関わらずご覧いただいた方には感謝しています。
最後の最後に、最も注目度の高い有馬記念で一人でも多くの方の参考となれば幸いだと考えていますし、ご覧いただいた方と『有馬良ければ全てヨシ』となるような結果にも期待しています。

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