有馬記念・予想

今年もいよいよ、1年を締め括るグランプリ有馬記念となります。
しかし、枠順公開抽選会の翌日となる金曜日に、ファン投票47万票以上となる歴代最多得票のドウデゥースがハ行による突然の取消しと引退が発表されました。20年振りとなる古馬王道3冠制覇のグランドスラムを期待し、この目に焼き付けようと思った矢先の報道だったので、モチベーションは下がりました。それでも、先週の朝日杯で連続的中が止まってはしまいましたが、最後の有馬記念は的中を目指すと同時に、このブログをご覧いただく方へ参考になればと予想していきます。

土曜の中山はAコース4週目ながら、有馬記念と同距離のメインのレースでも好時計が出ていて、新馬戦や最終レースの上がり最速馬を見ても良好な馬場でした。
トラックバイアスは、展開次第だと外からでも差せますが、内を通しても踏ん張れる状態だったことから、やや内有利という印象です。それでも、序盤から道中とペースが上がらず、外から捲って4コーナーである程度の位置につける事が出来るような馬がいれば、後方からでもチャンスはあるとはみています。

展開は、明確に逃げる馬は見当たらず先行力のある、ダノンデサイルやべラジオオペラあたりにはなってくると考えています。大外枠からシャフリヤールが逃げ宣言をしているものの、どこまでが本心か分かり兼ねますし、序盤からペースが上がることは無いでしょう。テンのペース次第ではスタンド前で位置を押し上げたり、序盤が遅すぎれば向こう正面で動きはあるとは考えています。後半の動き出しも読みにくく、向こう正面から動きがあればラスト5F目からのペースアップ、そうでなくてもラスト4F目でのペースアップとなると想定しています。
このレース自体、スタミナが問われて差し結着になる年と、序盤のポジショニングを活かしての立ち回り決着になる年に分かれる傾向があるので、今年は馬場状態や展開を考慮すると立ち回りを活かした組に有利になるとはみています。
これらを踏まえて

本命は①ダノンデサイル
今年のダービーは序盤のペースが遅かったがために、レースレベルに疑問を持っている声も聞かれますが、後半の5Fと4Fは史上最速レベルでしたし、そのレースで立ち回りを活かして完勝したこの馬の持ち味は今回も活かされるとみています。
ポジションを取れて後半の持続力を活かせる舞台と展開も合うとは思いますし、この秋も2戦目ということで余力も他の有力馬に比べて残っているはずなので、今年はこの馬を本命としました。
前走こそ、入れ替わりの激しい競馬となり内枠が仇となったことからも、この枠なのでインに閉じ込められて動くに動けない可能性もあり、内がガチャガチャして巻き込まれる不安は持っています。

対抗は⑤べラジオオペラ
大阪杯の後半のラップのような持続力が活かせればチャンスはあるはずですし、ドウデゥースが回避したことで展開面での恩恵は間違い無くあるはずですし、この馬も本命馬と同様に立ち回りを活かせる馬なので、チャンスはあるでしょう。
2走前も、1・2着馬が道悪巧者で且つ後方から差し込んだことを考えれば、先行しつつ踏ん張ったとは思いますし、ダービーでのゴール前の脚色を見ても、序盤のペース次第では距離もこなせるとみています。
それでも、序盤のスローを見越して各ジョッキーも位置を取りに来る可能性もありますし、動き出しが早くなってスタミナを問われることになれば、距離適性の差が出る可能性もあるものの、前走からの上昇度も含めて期待しています。

3番手は⑥ローシャムパーク
前走は、ドバイシーマCやBCTを勝ったレベルスロマンスに肉薄したように、ポテンシャルの高さであればこのメンバーでも上位だと思います。
6走前には競争中止後の始動戦とはいえ、タイトルホルダーのペースでも勝ち切っているように、中山適性は申し分ありませんし、4走前には自ら動いて後半はかなり足を使いつつ2着だったように、後方からでも可能性のある馬と思っています。
ただ、海外遠征からタイトなローテ、馬体重が大幅に増えているようなのでどこまで絞れるか、折り合い面に難しさのあるこの馬と今回の鞍上は手が合わない可能性など、不安材料は多いものの舞台適正とポテンシャルなら通用していいはずです。

その他では
③アーバンシック
ひと夏を越して、精神面での成長が大幅に見られた近2走の戦績と、このレースに部類の強さの鞍上なので好走してくるとは思いますが、スタートがそんなに速くは無いことからも、この枠がマイナスとなる可能性を考えればこの評価とします。

ということで予想は

◎ ①
〇 ⑤
▲ ⑥
☆ ③
△ ④、⑦、⑪、⑯

このような予想となりました。
ドウデゥースの取消と引退にはかなりの衝撃を受けました。週中もドウデゥースの状態面を気にするあまり時間を割いたので、取消し発表後から予想の方向性と各馬の評価を多少は変えることになりました。しかし、今年1年の総決算でもある有馬記念は是が非でも的中させたいとの思いは変わらず、良い結果となることを期待しつつ、ご覧いただく方への参考にもなれば幸いです。
レース前に突然のニュースが飛び込んできましたが、全ての人馬が無事にレースを終える事も願っています。

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