先週のフェブラリーSは、前半が1.1秒の前傾戦だったことからも展開想定以上に流れませんでしたし、そうなれば追走も楽になるということで、距離短縮の人気馬が人気通りに走ってきた印象でした。ただ、本命馬は抜群のスタートながら内と外の出方を観ている間に位置を落とし、向こう正面でも勝ち馬の外のポジションに入り込んでいればと、去年のポジショニングを考えると非常にもったいない騎乗での4着だっただけに歯がゆい思いの残るG1開幕戦となりました。
今週は、明日の日曜を最後に8名の調教師が定年での引退と勇退となります。
石毛 善彦氏
音無 秀孝氏
河内 洋氏
木原 一良氏
鮫島 一歩氏
藤沢 則雄氏
宗像 義忠氏
村山 明氏
長きにわたって競馬界を盛り上げて、競馬界の発展に尽力いただいた名トレーナーの勇姿を最後まで見届けようと思います
本題へ戻り、近年ではドバイや香港といった海外遠征、大阪杯への前哨戦となる中山記念を予想していきます。
土曜の中山は、メインのオーシャンSの勝ち時計が過去10年でもトップタイでした。このレースとしては珍しく後傾戦でしたが、上位3頭は前々での競馬で上がりが33秒前半だったことからも、時計の出やすい馬場とみて良いでしょう。
トラックバイアスは、差し馬も3着以内には来てはいましたが、比較的内・前有利という開幕週らしい馬場でした。
展開は、前走と同様にメイショウチタンが逃げるはずです。後続を引き付けるようであれば平均ペースくらいに、このジョッキーなので後続を離すハイペースもあるとは考えています。先行馬も揃っていて、溜めて良さが出るタイプが揃っている訳では無いので、後半はラスト5F辺りからペースが上がっていく事を想定しています。開幕週ということもあり、序盤のポジショニングや追走力と機動力、後半のロンスパ性能が問われるレースになってくるでしょう。
これらを踏まえて
本命は⑨マテンロウスカイ
土曜のレースを観ても内前有利の傾向ですし、去年のこのレースも先行して圧勝した隣の枠順ということからも、今年もトラックバイアスを味方にチャンスはあるはずです。
マイルだと忙しく、それでも前走は59キロの斤量を背負って走破タイムと着順はそれほど変わらず、去年と同ローテを考えると上積みも見込めます。
展開も逃げ馬が流れるペースをつくってくれて、折り合い面の不安も軽くはなるとは思いますが、2走前や4走前のようにスタートで後手を踏む可能性は不安材料となります。
対抗は⑧ソウルラッシュ
2走前にG1勝利を挙げて、前走でも香港の強豪を相手に2着と健闘し、実績からも国内のマイル路線では最上位に位置していることからも、能力では抜けています。
8走前には59キロを背負いながら好時計で勝っていることから、斤量も時計勝負も対応は出来るはずなので、格の違いを魅せる可能性は高いと思っています。
それでも、近走は序盤の位置取りが中団よりとなっていること、約3年半ぶりのコーナー4つのコースを上手く立ち回ることができるか、という部分を考慮すればこの評価となりました。
3番手は④エコロヴァルツ
1頭だけ次元の違う末脚で追い込んで2着となった朝日杯から能力は評価していましたが、その後は折り合い面の課題がありました。
その課題も3走前から前に馬を置いても我慢できるようになっていて、前走では終始3番手から立ち回りを活かせた部分は今回に繋がると考えています。
それでも、鞍上不安や時計はさらに詰める必要がありますし、相手関係も前走から大幅に強化されるものの、本命馬と同様にトラックバイアスを味方には出来るはずです。
その他では
⑫ボッケリーニ
コーナー4つのロンスパ戦での重賞戦績と2走前での内容からも極端な衰えは無いとは思いますが、マイル寄りの追走が問われるとハードルは低くは無いので、この評価としました。
ということで予想は
◎ ⑨
〇 ⑧
▲ ④
☆ ⑫
△ ①、③、⑩、⑭
このような予想となりました。
好調だった1月に比べて、2月は低調な結果に終わってしまったので、3月に入って再浮上できるような結果に期待しています。ただ、トラックバイアスを含めてかなり難しいレースとなったので、流れをつくる意味でのきっかけになることにも期待しています。