エリザベス女王杯・予想

今週のG1シリーズも、年末の大一番である有馬記念、ホープフルSまで待ったなしの連続開催となります。これからは注目度も高くなっていきますし、全部的中させる気持ちではいますが、そんなに競馬は甘いものでは無いという事は重々承知していながらも、そのくらいの気構えが無いと乗り切れないことも確かだとは思っています。
今年は例年に比べて、メンバーレベルとしては少々物足りないモノを感じてはいますが、反面上位人気馬にもそれぞれ決して小さいとは言えない不安要素があることも事実なので、展開や位置取り次第では波乱も期待できるエリザベス女王杯を予想していきます。

予想に入る前に気を付けていただきたいことは、今年も昨年同様、阪神競馬場での開催であること。
さらに、昨年は阪神開催2週目でしたが、今年は開幕からコース替わりのないAコ-スのままの6週目であること。
なので、過去のこのレースとはまた別のカタチのレースになる可能性は多いにあることはアタマに入れておいていいと思います。

土曜のレースでは、気温がグッと低くなったことや週中の雨の影響が残ったこともあるせいか、時計は掛かっている印象でした。勿論、先ほども記述した通り開催が進んできた中で、コース替わりがないことも一因になっていることもあるでしょう。
また、上がりのタイムも掛かっているので、昨年のような「最速ラップ11、1」を踏むような事も無く、タフなレースを想定しています。
トラックバイアスとしても、土曜の芝でのレースが5レース行われましたが、好走馬15頭中7頭が4コーナーで6番手以下だったことからも、フラットに近いながらも若干外差し馬場にシフトしている印象でした。

展開は、1番人気で最内枠のレイパパレが逃げるかどうかに尽きると考えています。
というのも、大阪杯が極悪馬場の中で前半を59,8というペースで逃げ切ったように、この馬が逃げれば前半から締まった流れにはなるであろうと思っていますが、外からロザムールも逃げたいはずで、ロザムールやシャムロックヒルが逃げれば前半はゆったりとしたペースになると考えています。
レイパパレが逃げるような展開であれば、前は苦しくなり後方勢に有利にはなりそうですし、その他が逃げれば前は楽に追走できることで有利になるはずです。この展開読みこそが、このレースを予想するうえで最も肝心な部分であることは間違い無いのですが、ルメールJのコメントやこれまで控えるレースをしてきたこと、距離不安を考えるとレイパパレは逃げずに番手くらいを選択し、ペースとしては前半5Fが60,5前後くらいの想定です。
レイパパレが控えたとしても、仕掛け位置は去年のようにラスト3F戦とはならずに、遅ければ向こう正面から突いてペースを引き上げていき、遅くともラスト4F戦にはなると考えています。
と、なると重要なのは、後半の持続力と2度の坂越えコースなのでスタミナ、小回りコースには必須の立ち回りなどを考慮して予想していきます。

本命は③アカイトリノムスメ
レコード決着となった桜花賞こそ4着となりましたが、その後の先行馬には苦しい馬場で2着の2走前や上手い立ち回りを見せて、直線向かい風の中差し切った前走の内容からも前走くらいの状態を維持できていれば勝負にはなると考えています。
一瞬のキレのある脚は無いものの、オークスのように渋とい持続力やポジショニングセンス、レイパパレを見ながら立ち回ることが可能なこの枠であれば、総合力で勝負出来るはずなので崩れる心配は無いとも思っています。
勿論、関西圏での重賞実績で劣るジョッキー、過去5年で好走のない関東馬、中3週で再輸送のローテなど不安はありますが、前走で手の内に入れていることやグローリーヴェイズで春天を連対、牝馬で結果を出し続ける厩舎力からも杞憂に終わる可能性があることを信じています。

対抗は⑮ウインキートス
これまでの条件戦時代から長距離を使われているようにスタミナ豊富で、尚且つ非根幹距離での安定感や前走からの上積みさえ感じさせてくれる状態面からも、かなり楽しみな存在であることは間違いありません。
血統面からも父が4年連続連対中のステイゴールドの系統で、母父ボールドルーラー系は3年連続連対しリピーターとして活躍したクロコスミアと同配合、これまでのレースを見ても持続的な脚も使えることから好勝負出来ると判断しました。
しかし、今年が36勝でキャリアハイ且つこれまでの重賞が4勝というジョッキー、初の関西輸送やペースが上がった時の追走力など不安を挙げればキリが無いとはいえ、この馬よりも上位人気している馬が崩れればチャンスはあると見ています。

3番手は⑨ウインマリリン
去年こそ休み明けの秋華賞凡走後このレースで4着、牡馬の混合レースでの実績や充実度からすれば、本命視することも考えました。
しかし、前走後に右肘が腫れた上に熱発で調整が遅れた事実からも、万全の状態に疑問が残る為この評価としました。
それでも出走してくるという事は、ある程度の状態には仕上がっていると見ていいとは思いますし、能力と舞台適正では抜けた存在ではあり、ジョッキーの勢いも無視する訳にはいかないのでこれ以上下げる必要も無いと判断しました。

その他では
⑧テルツェット
未知の距離ながらも5年連続好走中のジョッキーが魅力であり、前走でマジックキャッスルを差し切った脚が不気味なこの馬も評価しました。
⑪ソフトフルート
重賞実績こそありませんが、去年の秋華賞ではタフな馬場で好走し去年のこのレースでも6着と健闘、持続力勝負となれば、見限れないので評価しました。

という事で予想は

◎ ③
〇 ⑮
▲ ⑨
△ ①、⑤、⑥、⑧、⑪

このような予想となりました。
これよりいよいよG1が連続開催となり、ワクワクしつつ夏競馬が全敗ということで多少の不安も持ち合わせるという微妙な心境ですが、有馬記念まではとにかく目の前の一戦一戦に集中し、自身の収支にこだわることは勿論のこと、このブログをご覧いただいている方へ少しでもチカラになれる予想を全力でしていきますので、今年も残すところ僅かとはなりますが宜しくお願い致します。

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