いよいよ今年も秋のG1シリーズが開幕の季節となりました。
先週こそ、このブログで予想したオールカマーは相変わらず残念な結果でしたが、その他のレースでは流れを変えるきっかけとなったことには安堵しています。それでも、ココから年末のGPまでは気を休めるレースが一つも無いので、流れを確実に掴んだうえで勢いを維持できるように精進していきます。
今週は、4年連続でこのレースが初G1制覇となり、今年も難解なスプリンターズSを予想していきます。
土曜の中山は、2勝クラスの準メインが平均ペースでの好時計だったことから、近年のこのレースと同様に時計の出る馬場の水準でした。クッション値も高かったことから、日曜も前半のペース次第では好時計での決着となるような馬場です。
トラックバイアスは、新馬戦こそ1・2着の2頭がチカラの差を見せつけるような差し決着でしたが、クラスが上がるにつれて、4コーナーではある程度の位置にはいないと勝負圏内には加われないような前が残せる馬場という印象でした。また、外からでも伸びてはいましたが、こちらも外々を回すようだとかなりのロスがあったことから、比較的先行勢が有利な馬場という印象です。
展開は、去年テンの2F目に9.9秒という前代未聞のレースメイクをしたピューロマジックが控える事が出来るのか、に尽きると思っています。仮に控えることが出来なければ去年ほどでは無いにしても、前半が32秒台のハイペースになるでしょう。その他の逃げ候補となりそうな、ペアポルックスやジューンブレア、ウインカーネリアンあたりが逃げても、前後半差で1.5〜2秒くらいの前傾戦のレースを想定しています。後半は、高松宮記念のようなラスト2F目で再加速するようなラップも考えにくく、ラスト2〜3目で持続ラップとなるか、ゴールまで減速ラップになるか、というレースを想定しています。
馬場を考えると、序盤から後方に位置したままだと届かないので、序盤からの前後のポジショニングと外々を回すロスの立ち回り、追走力と後半の持続力などスプリンターとしての総合力勝負を想定しています。
これらを踏まえて
本命は④ママコチャ
6歳という年齢を考えると衰えも心配ではありますが、今年の戦績からも大幅な衰えは無いように感じていて、むしろ安定感が増していて各馬の不安要素を考慮すれば、今年も好勝負は出来ると思っています。
この馬にとって馬場状態はベストですし、内の偶数枠という絶好枠も引けたので、前半から流れる展開面とコース適性の高さを活かした競馬に期待します。
それでも、前走がこの馬にとって絶好の競馬ながら、4着以降の馬との着差を考えると物足りなさもあり、何かに差される可能性も高いとは思いますが、叩き良化型でもあるので前走以上にも期待はしています。
対抗は⑦サトノレーヴ
去年こそスタートで後手を踏み、あのペースを無理にリカバリーしたことで直線での脚が残らなかったので度外視できて、その後の海外でのレースや3走前のレース内容からも、国内でのこの路線では最上位の能力があることは間違いありません。
今年は、この馬を手の内に入れている鞍上なので上手く捌いてくるはずですし、去年のこのレース以降の戦績から、能力の違いで突き抜けてもとは思います。
しかし、3走前の鮮やかすぎる勝ち方とラップや海外での好走実績からも、序盤から流れるペースでは脚が溜まらない可能性もあり、この舞台よりも高松宮記念の方がこの馬にとってベストとも見ているので、舞台適正と展開面での不安はあります。
3番手は⑪トウシンマカオ
去年は内枠を克服しての2着で、3走前から前走までのパフォーマンスを観ても能力は維持できているように感じています。
その3走前からも、後半は確実に脚を使えるタイプですし展開が向けば差し込んで来る可能性も高く、この馬にとっては外目の枠も歓迎です。
ただ、去年は隊列が縦長になり前が空いていたこともあってので、かなり嵌ったレースということや外目の枠で脚は使える反面外を回すロス、前走で減り過ぎた馬体を戻すことを考えると、この評価となりました。
その他では
⑬ジューンブレア
陣営は逃げる示唆もしていて、先行力をうまく生かす事が出来ればチャンスはあり、序盤から流れてもまとめる競馬も出来ますし、血統面での後押しもあるとは思います。
強力な6歳勢をいきなり相手にすることを考えると、どこまで通用するのかやってみないと分からない不安も小さくはありません。
ということで予想は
◎ ④
〇 ⑦
▲ ⑪
☆ ⑬
△ ①、⑤、⑥、⑮
このような予想となりました。
近年のこの路線を牽引してきた6歳勢ですが、能力が下降している可能性も考えると、かなり難しいレースとなりました。近年のデータからも4・5歳勢に有利なレースではありますが、枠の並びや展開を考慮すると、まだまだ6歳勢も通用するという結論に至り、この判断が吉と出ることを願いつつ、G1シリーズの開幕戦で今後の勢いを付けいたいとも願うばかりです。
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